大会:天皇杯 準決勝
結果:川崎 2-0 秋田
場所:等々力陸上競技場 観衆9772
各カテゴリーの優勝クラブが集まった天皇杯準決勝。国内版ミニチャンピオンズリーグのようで面白い顔ぶれですが、J1優勝の川崎も満を持してベスト4から登場。J3ではぶっちぎり強さを見せた秋田ですが、さすがに格上川崎相手にどんな戦い方を見せるのか興味深いところ。
しかし試合は10分を過ぎると、予想通り川崎のハーフコートゲームに。秋田もブロックを引いて耐える時間が続いていましたが、川崎は39分に中央から細かく繋いで、最後は狭いスペースを抜け出した三笘選手が先制ゴール。
今シーズンMVP級の活躍だった三笘選手ですが、その要因の一つにサイドバックとのコンビネーションの良さ。この試合でも旗手選手と2人の連携で左サイドを攻略。相手ディフェンダーも複数の選択肢があることで、三笘選手持ち味の突破力がさらに生かされているのでしょうね。
レアンドロ・ダミアン選手の前線からチェイシングで、秋田にカウンターのチャンスすら与えない川崎の守備。外国人選手がこれだけサボらず守備してくれたら、チームは助かるでしょう。元セレソンの選手ですら、レギュラーが確約されていない川崎の競争原理の賜物。5人交代枠をフル活躍して来た、鬼木監督の成果とも言えるのでは。
秋田もロングスローから得点を狙いましたが、川崎ゴールを脅やかすにはいたらず。逆に83分、田中選手に直接フリーキックを決められ勝負アリ。
スコア以上に差のあったJリーグチャンピオン対決。波乱はなく、当然と言えば当然の結果。Jリーグ史上最強との呼び声高い今の川崎。逆に今の川崎が、チャレンジャーの立場となった試合を見てみたいという気持ちも。その舞台はもちろん、来年日本開催が噂されるクラブワールドカップになるわけですが。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 5.5
名勝負度 5
満足度 5
波乱なし度 7
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