映画なら映画館、芝居なら劇場、そしてスポーツを見るならスタジアム。しかしながら日本のスタジアムの多くは、スポーツを「見る場所」ではなく「する場所」、「観戦者ファースト」よりも「アスリートファースト」。それでも近年ではようやくスポーツを「見る場所」として、より良いスタジアムを望む声も多くなって来ました。スタジアムはその国のスポーツ文化を映し出す鏡。何度でも行きたいスタジアムや、残念なスタジアム。日本にもいろいろありますが、今まで訪れた中から→(https://stadiumreport.amebaownd.com)、日本の好印象スタジアムベスト20を発表したいと思います。完全に個人の独断と偏見によるものですので、ご容赦ください。



番外 味の素フィールド西が丘

名称:国立西が丘サッカー場

種類:サッカー専用競技場

収容:7,258人

Jリーグだけがサッカーではない。なでしこリーグやアマチュアサッカーにぴったりの、5000人クラスの小規模スタジアム。もっとこんなスタジアムが増えて欲しい。




第20位 ほっともっとフィールド神戸

名称:神戸総合運動公園野球場

種類:野球場

収容:35,000人

「日本一美しい」とも言われる野球場。やはり野球は空の下で見たいし、天然芝がよく似合う。プロ野球開催が減ってしまったのが残念ですが、2021年は25年ぶりに日本シリーズの舞台に復活。




第19位 花園ラグビー場

名称:東大阪市花園ラグビー場

種類:ラグビー場

収容:26,544人

日本ラグビーの聖地もワールドカップに合わせてリニューアル。南ゴール裏はピッチギリギリまでスタンドが伸びていて、報道陣レベルの近さで試合を観戦することも可能。




第18位 熊谷ラグビー場

名称:熊谷ラグビー場

種類:ラグビー専用競技場

収容:24,000人

ワールドカップのために改修されたラグビー場。真新しい設備で座席間もゆったり。屋根が一部分なのは残念ですが、晴れの日は快適にラグビー観戦を楽しめます。




第17位 サンプロ アルウィン

名称:長野県松本平広域公園総合球技場

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:20,000人

日本アルプスに囲まれた雄大なスタジアムで、「山雅劇場」は一見の価値あり。アクセスは課題ですが、試合当日は無料のシャトルバスが出ています。




第16位 ヨドコウ桜スタジアム

名称:長居球技場

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:25,000人

2021年リニューアルオープンの桜スタジアム。新設されたメインスタンドは、今まで足りなった高さと屋根が加わり、見やすさと快適性が大幅アップ。




第15位 長野Uスタジアム

名称:南長野運動公園総合球技場

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:15,491人

15000人クラスでは、日本初の4面屋根付きスタジアム。テラス席など後発ならではの工夫もあり、もちろん見やすさも文句無し。




第14位 甲子園球場

名称:阪神甲子園球場

種類:野球場

収容:47,508人

野球の聖地と言えばここ。千葉ロッテや浦和レッズも凄いけど、熱い応援の元祖はやはり阪神タイガース。この応援を見に来る外国人観光客も多いとか。




第13位 カシマサッカースタジアム

名称:茨城県立カシマサッカースタジアム

種類:サッカー専用競技場

収容:40,728人

スタジアムグルメも充実のサッカー専用スタジアム。斜めに刈られたピッチがカッコ良く、見やすさや臨場感も十分。しかしアクセスの不便さも屈指。




第12位 フクダ電子アリーナ

名称:千葉市蘇我球技場

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:19,781人

専用スタジアムならではの見やすさで、全面屋根付きなのもありがたい。建設費81億円という、コストパフォーマンスにも優れたスタジアム。




第11位 埼玉スタジアム2002

名称:埼玉スタジアム2002

種類:サッカー専用競技場

収容:63,700人

国内最大のサッカー専用スタジアム。日本代表戦よりも、浦和レッズ戦でこそ真価を発揮。サポーターの声援や、圧巻のコレオグラフィーは迫力満点。




第10位 楽天生命パーク宮城

名称:宮城球場

種類:野球場

収容:30,508人

観覧車まであるアミューズメント要素満載のスタジアム。個性が無いと言われる日本の野球場の中で、一際目立つ個性。子供から大人まで楽しめる場所。




第9位 ノエビアスタジアム神戸

名称:御崎公園球技場

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:34,000人

可動式の屋根で天気の心配は必要無し。設備も豪華で快適な観戦環境。唯一の懸念だったピッチコンディションも、2018年からハイブリッド芝導入へ。




第8位 ユアテックスタジアム仙台

名称:仙台スタジアム

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:19,694人

どの席からでも観戦しやすく、歓声が屋根に響いて臨場感も抜群。三拍子揃った中型スタジアムのパイオニアは、平均点の高い優秀スタジアム。




第7位 駅前不動産スタジアム

名称:鳥栖スタジアム

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:24,490人

カズ選手も絶賛したというスタジアム。2階席からでもピッチが間近に感じらるほど素晴らしい眺め。駅からすぐのアクセスの良さもJリーグでは希少。




第6位 サンガスタジアム by KYOCERA

名称:京都府立京都スタジアム

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:21,600人

2万人クラスで大きすぎず、小さすぎず、Jリーグにはピッタリサイズ。臨場感溢れるサッカー観戦がスタンダードになれば、もう陸上競技場へは戻れない。




第5位 ミクニワールドスタジアム北九州

名称:北九州スタジアム

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:15,066人

2階席は手すりが付くほどの急傾斜。15000人クラスの小型スタジアムで、これだけ「俯瞰」を味わえるのも日本でここだけ。後方に海が広がる「個性」も最高。




第4位 エスコンフィールドHOKKAIDO

名称:エスコンフィールドHOKKAIDO

種類:野球場

収容:35,000人

圧倒的な見やすさと、エンタメ度満載の最高のボールパークも、残念ながら現状では「ほぼドーム球場」。屋根の開く試合の割合が逆転すれば、ランクアップすること間違いなし。




第3位 パナソニックスタジアム吹田

名称:市立吹田サッカースタジアム

種類:サッカー専用競技場

収容:39,694人

見やすさ、臨場感ともに、100点満点のサッカー専用スタジアム。募金で作られた経緯や、街づくりと一体になっているなど、これからのスタジアム構想の見本となる存在。




第2位 豊田スタジアム

名称:豊田スタジアム

種類:サッカー・ラグビー兼用競技場

収容:45,000人

怖いくらいの高さと角度からの眺めは「壮観」の一言。設備も豪華で圧倒的なスケール感を味わえる場所。日本にこんな凄いスタジアムがあることを、広く認識されていないことが残念。




第1位 MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島

名称:広島市民球場

種類:野球場

収容:33,000人

スタジアム自体が観客を呼び、チームまで強くすることを証明したボールパーク。思いっきり野球観戦を満喫できる空間は、地域密着、地方活性の象徴という意味でも、スタジアムの理想型。

※2023年12月更新