大会:親善試合
結果:日本 3-0 U-24日本
場所:テレビ観戦
アクシデントによって急遽組まれた「兄弟マッチ」。見る側の好奇心をくすぐる非常にグッドなマッチメイク。それも今のU-24代表が粒ぞろいで、もしかしたらA代表にも勝てるのでは? と思わせるメンバーでもあるため。U-23でなくU-24というところもミソ。
そんなオリンピック代表は、中田英寿選手や中村俊輔選手らが揃ったシドニー世代以来。ただし、いい勝負になりそうなのは、オーバーエイジが加わったらという条件付き。しかし残念ながらスタメンの顔ぶれにはオーバーエイジの名前はなし。急遽決まった試合で、中1日のガーナ戦を考慮すれば、致し方ないところではありますが。
今のA代表の勢いそのままに、開始2分で先制。こういう組み合わせの場合、どうしても「格下側」目線で見てしまうのですが、なかなかゴールに迫る場面を作れないU-24。アルゼンチン戦で活躍した、板倉選手、田中選手のボランチコンビに変わっても、流れを変えることはできず。
逆にA代表はセットプレー、カウンターからと、得点を取れる形が多彩。鎌田選手の存在感も試合ごとに増していて、一時不安視されていた南野選手との共存も解消されつつあります。どれだけ良い選手が揃っていても、チームとしてオーガナイズされているA代表との差を、見せつけられてしまった形のU-24代表。
テレビ中継では「好試合」を強調されていましたが、こちらがようやく面白く感じてきたのは、残り12分で遠藤選手が投入されてから。この試合なんと17人の選手交代があったものの、目に見えて試合の流れが変わったのは遠藤選手の交代一人だけ。それだけで、オーバーエイジの選考に間違いがなかったことが証明されたわけですが、それにしても一人の交代でここまで変わるものか。
それだけに、吉田選手、酒井選手と3人のオーバーエイジが最初から揃っていたら、まったく違う展開になっていたのではと想像が膨らむところ。待望の夢のカードではあったものの、結局夢のままで終わってしまったようで少し残念。そして、オーバーエイジのカードの一枚が、大迫選手だったら? とは、この試合を見ても思っちゃいますけどね。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 5.5
名勝負度 5
満足度 5.5
兄弟マッチ度 6
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