結果:U-23日本 3-2 U-23韓国
場所:テレビ観戦
先発メンバーを見てもこの一戦を消化試合ではなく、勝負にこだわってきた手倉森誠監督の意思が伺えます。それでもオリンピック出場権を争う、プレッシャーからは解放された両チームの対戦は、合計5得点が入るという決勝戦らしからぬ試合になりました。
日本はこの大会初めて先制点を許す苦しい展開に。1点目は不運な部分もありましたが、2点目は完全に崩されての失点。それ以降も、いつ3点目を取られてもおかしくない展開でしたが、櫛引選手を中心に、ここを踏ん張れたのが後に繋がりました。
この大会の日本は、守りを中心としたディフェンシブなチームでしたが、決勝戦では初めて攻撃しなければならない展開になります。2点差からの苦境を、どう追い上げることが出来るか。それこそが、この大会でのこのチーム成長の証となるわけですが、後半20分までは完全に韓国ペース。この時点でこの後の日本の反撃を、想像出来た人がどれほどいたでしょうか。
大きく流れを変えたのが、後半21分の浅野選手のゴール。今までチャンスには絡むものの、なかなか得点の無かったスーパーサブが、最後の決勝で見せてくれましたね。絶対的なスターがいないチームと言われながらも、毎試合ニューヒーローが誕生し、最後の試合でも矢島選手や浅野選手が、日本を逆転勝利に導いてくれました。
「何も成し得ていない世代」が初めて成し得た見事な優勝。まさに23人全員で戦った、最高のチームに成長しました。次なる舞台はリオ五輪。もちろん今のままでは厳しい戦いになることは、十分理解しているでしょう。しかしこの大会で見せてくれたような「成長」を、まだまだ見せてくれるはず。
世界の舞台でも、この選手達の活躍を大いに期待したいものです。さて、男子の次は女子ですね。こちらは2枠とさらに厳しい戦いですが、大阪開催の地の利を生かして、2月末からの奮闘を見守りたいです。
試合採点
ハッスル度 7
見応え度 6
名勝負度 6
満足度 8
成長度 8
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