結果:浦和レッズ 1-1 横浜F・マリノス
場所:埼玉スタジアム2002 観衆56841
Jリーグ最終節、勝てば浦和の年間優勝が決まる大一番。NHKで地上波中継もされ、いやがうえにも期待感が高まりますが、その一方では不安もあります。浦和に限らずここ一番の大舞台で、たびたび凡戦を見せてしまっているJリーグ。注目度の高い一戦で、サッカーの魅力を全国にアピールできるか、運命の最終戦を現地観戦です。
やはり不安は現実に。緊張感からか細かいところでプレーの精度を欠き、溜め息がもれ聞こえるスタジアム。攻める浦和、守る横浜FMの構図ではあるものの、両チームとも決定的な場面はほとんど作れず、得点の匂いがまったくしない前半となってしまいました。
ハーフタイムに川崎が2-0でリードの知らせがビジョンに映ると、いよいよもって不穏な空気に。この時点で川崎に逆転された浦和は攻撃に出るしかありません。ようやく動き出した試合は後半21分、こぼれ球を柏木選手が押し込んで、待望の先制点を決めました。
しかし浦和はその4分後に青木選手を投入して守備固めへ。守りに入るには早いと思いつつ、嫌な予感は当たり、後半40分にマルティノス選手に同点ゴールを決められてしまいます。静まり返る埼玉スタジアム。試合終了のホイッスルの瞬間は、いままでにないような微妙な空気に包まれました。
ようやく歓声が上がったのは、浦和の年間優勝が決まったとアナウンスされてから。またしても最後の大一番で、スッキリした試合が見られなかったのは残念でしたが、浦和の年間優勝が決まったことは何よりでした。これで川崎にひっくり返されていたら、どんな空気になっていたことか・・・
この試合自体は微妙でしたが、1年間通して浦和は年間優勝に相応しいチームだったと思います。両サイドを上手く使うダイナミックなサッカーは、今までの日本にはあまり見られなかったもの。連動した攻撃陣、関根選手、 駒井選手の両ワイドの躍動感など、ワクワクするような楽しいサッカーを見せてくれました。チャンピオンシップでは、ぜひ内容にもこだわった楽しいサッカーを見せて、Jリーグファンも増やしてもらいたいものです。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 5
名勝負度 5
満足度 5.5
微妙度 6
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