フランス vs クロアチア

大会:FIFAワールドカップロシア2018 決勝

結果:フランス 4-2 クロアチア

場所:テレビ観戦


決勝戦に名勝負は少ない。期待値が高い割に、固い試合になることが多いのもその要因。それだけに、両チーム合わせて6得点入った試合は、いい意味で期待を裏切ってくれました。VARやキーパーのミス、乱入騒ぎまであった「何でもアリ」の、決勝戦らしからぬ決勝戦は初めてかも。


試合の流れを決定付けたのは、やはり2点目のPK。これまでであれば、そのままプレー続行になっていたような判定。グレーゾーンに余白を持たせていた部分が、白黒ハッキリさせる流れへ。いわゆる「マリーシア」の部分でも、サッカーが大きく変わって行くのかも知れません。


さすがに延長連戦のクロアチア、後半は足が止まってしまいましたが、フランス以上に好感度の高いサッカーを披露。下馬評通り行かないのがサッカーの醍醐味でもあって、日本代表とともに、波乱のワールドカップを盛り上げてくれました。


そして今大会は、メッシ選手やC・ロナウド選手のように、長年サッカー界を引っ張って来たスター選手にとっても、最後となったワールドカップ。実は日本だけでなく、なかなか有望な若手が出て来ていなく、世代交代が進んでいない世界のサッカー界。


その意味でも、一足先に世代交代に成功し、エムバペ選手という新たなスター候補が生まれたフランス代表が、優勝したのも必然なのかもしれませんね。


ロシアの適した気候や、全てがサッカー専用スタジアムという環境も素晴らしく、名勝負が数多く生まれたロシア大会。4年後のカタール大会は、前倒しで48チームになる噂も出ていますが、質の高いワールドカップが見られたのが今大会で最後だったのかも?


そんなハイレベルだったロシア大会で、日本代表も素晴らしいサッカーを披露してくれたことが、何よりも嬉しかったこと。米メディアでは「日本は2番目に贔屓のチーム」という記事も見かけるほど。この言葉はバルセロナに対して良く使われる、サッカーの中での最高の褒め言葉。


そんな日本代表の活躍する4年後が、早くも待ちきれないのです。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6

満足度 6.5

決勝戦らしからぬ度 10