丸藤正道 vs ヒデオ・イタミ

大会:丸藤正道20周年記念大会『飛翔』

結果:丸藤正道 ○(体固め)● ヒデオ・イタミ

場所:両国国技館 観衆6285


KENTA選手の4年ぶりとなる日本マットでの試合。現在はWWEのヒデオ・イタミ選手として活躍されているようですが、正直まったく馴染みのないリングネーム。今日の会場内でも「KENTA」コールがほとんどで、「ヒデオ」というかけ声はほとんど聞かれませんでした。


ヒデオ・イタミ選手がWWEのリングで、どんなキャラクターなのか、どんなレスリングスタイルなのかは一切分かりませんが、この試合で見せてくれた戦いはKENTA選手そのもの。入場シーンでは、アメリカンテイストも感じられましたが、丸藤選手のために、ノア時代の試合をしようという気持もあったのかもしれませんね。


試合序盤は昔を懐かしむかのように、グラウンドでの静かな攻防。ちなみ今日の9試合の中で、グラウンドの攻防が見られたのはこのメインだけ。試合が動き出したのは20分過ぎから。丸藤選手が不知火・改を繰り出せば、ヒデオ・イタミ選手はダイビングフットスタンプからのGo 2 Sleep。ギリギリで跳ね返す「2.9プロレス」の復活に、会場内のボルテージもヒートアップ。


押され気味だった丸藤選手を救うのは、やはりトラースキック。「バチン」という強烈な音とともに、試合の流れを変える強烈な武器。以前ジャイアント馬場さんが、三沢選手のエルボーの事を、「試合の流れを変える武器がある選手は強い」と称していましたが、丸藤選手のトラースキックがまさにそれ。


30分を超える激闘は、丸藤選手のトラースキックの連続から、ポールシフト式エメラルドフロウジョンでフィニッシュ。やはり、20年という時の流れは随所に感じることはありましたが、和田京平レフリーや、往年の選手達の姿も見られ、「懐かしさ」も感じることが出来た興行でした。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6.5

満足度 6.5

時の流れ度 7