日テレ・ベレーザ vs 浦和レッズL

大会:なでしこリーグカップ1部 準決勝

結果:日テレ・ベレーザ 3-2 浦和レッズL

場所:AGFフィールド 観衆1136


ワールドカップ期間中、ほとんどの選手を代表に持っていかれたベレーザ。それでもカップ戦を1位で通過。ベレーザの選手層の厚さを褒めるべきか、他のクラブの不甲斐なさを嘆くべきか。


代表組みも戻った中での準決勝。しかし浦和は菅澤選手、池田選手を温存してのスタート。試合序盤からベレーザのプレッシャーをかいくぐってパスを繋げることで、ペースを握る浦和。昨年までのように怖がってクリアしてしまわないことで、攻撃にも連続性が生まれます。


水谷選手の個人技などアクセントも加わり、前半は完全な浦和ペース。8分にコーナーキックからのこぼれ球を南選手が押し込み先制。28分にはサイドチェンジから右サイドを突破して、柴田選手がゴール。ベレーザのお株を奪うような、完璧な崩しからの追加点に勢いづく浦和。


通常であれば多少の安心感も生まれる2-0というスコア。それでも何度となく逆転劇を見せられてきたこのカード。選手も浦和サポーターも、「このままでは終わらないだろう」と思っていたことでしょう。だからこそ前半は無失点に抑えることが絶対条件。


しかし前半アディショナルタイム。長谷川選手から籾木選手のゴールデンコンビであっさりとゴール。前半のベレーザはほぼこのワンチャンスのみ。それでも両チームのメンタルは一気に逆転したでしょうし、この1点で形勢逆転してしまったと言えるのです。


49分には長谷川選手→籾木選手→宮澤選手で同点。その5分後には浦和のキーパー松本選手が退場処分で浦和は10人に。この時点で正攻法の試合が見られなくなってしまったのが非常に残念。浦和は菅澤選手を投入して、カウンターサッカーにシフトチェンジせざる得ません。


それでも10人でベレーザを凌ぐのは難しく、67分に田中選手の個人技で決められて勝負アリ。ディフェンダー2人を引き連れながら決めた得点は、まさにエースに相応しい見事なゴール。田中選手の意地の一撃と言えるでしょうが、果たして今の代表監督に届くかどうか、、、


やはり浦和が悔やまれるのは前半の失点。そこを耐えられるか耐えられないかが、一段上に上がれるかどうかの境目。まぁベレーザがしっかり勝負所を分かっているとも言えるのですけどね。


試合採点

ハッスル度 7

見応え度 6.5

名勝負度 6

満足度 6.5

2−0は危険度 7