結果:浦和レッズ 2-0 広州恒大
場所:埼玉スタジアム2002 観衆30068
ACLの準決勝は、東アジアの頂上決戦。西アジアとの実績を踏まえれば、決勝戦よりも重みのあるのが準決勝。もう少し世間の注目も高ければと思うのですが、今日スタジアムに訪れた人達は、ACLのカタルシスを存分に得られたのではないでしょうか。
リーグで下位に沈み、直近のチーム事情も明るい話題のない浦和。ただACLだけは、横綱サッカーを見せるものだから不思議なもの。しかし相手は鹿島を倒した、こちらもアジアの横綱広州恒大。それでも浦和は試合序盤から主導権を握り、19分にはファブリシオ選手のスーパーゴールで先制。
やはりビッグトーナメントを勝ち抜くには、外国人選手の力が必要。2年前の浦和のラファエルシルバ選手、昨年の鹿島のセルジーニョ選手の活躍があってこその、Jリーグ勢の2連覇。興梠選手だのみの浦和には、ファブリシオ選手のゴールは待ちに待った一発。ただ年に数回見られるかどうかの、スーパーゴールでしたけどね。
その後もチャンスを作る浦和でしたが、広州ディフェンスが必死のクリアや、キーパーのビッグセーブで追加点を許さず。この気迫はベスト8の鹿島戦でも見られ、この状況が続くと危険な匂いもして来そうな75分。コーナーのこぼれ球を関根選手が豪快にネットに突き刺し、ノドから手が出るほど欲しかった追加点。
後は無失点で終わるだけ。しかし84分、ウェイ・シーハオ選手に裏へ抜け出され痛恨の失点。しばしがっくりうなだれていると、「ウォー」と大歓声。どうやら遅れてオフサイド判定になったようでノーゴール。一つの判定であれだけスタジアムが沸いたのも初めての体験。それだけアウェーゴールの重みが分かっているんですよね。
浦和の勝利はなんと11試合ぶりだとか。ACLではこれだけのサッカーが出来るのに、「なぜ」とは思ってしまいますが。ただ準決勝は前半を押し返しただけ。もちろん油断出来る相手ではないのも百も承知ですが、今はこのアドバンテージと快勝を喜びたい。
試合採点
ハッスル度 8
見応え度 7
名勝負度 6
満足度 7
ゴラッソ度 7
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