湘南ベルマーレ vs 徳島ヴォルティス

大会:J1参入プレーオフ 決定戦

結果:湘南ベルマーレ 1-1 徳島ヴォルティス

場所:Shonan BMWスタジアム平塚 観衆13814


J1リーグの最終節では、1位と2位の直接対決という最高のクライマックスを迎えたわけですが、こちらも降格争いのクライマックス。偶然の産物ではなく、システム導入によって山場を作れるのがプレーオフならでは。「天国か地獄か」の直接対決が見られるわけですから、そりゃ期待感も高まりますよ。


しかし、その期待とは裏腹に、毎年硬い試合になりがちなのもプレーオフ。エンタメ性は度外視で、「結果が全て」の試合が多くなってしまうのも致しかたないところか。ただ世間の注目が集まる試合なだけに、Jリーグファンが増えるような試合を見せて欲しいんですけどね。


試合は序盤から湘南のハイプレスに手を焼く徳島。やはりJ1とJ2の差があるのかと思わせましたが、時間の経過とともに徳島もボールを保持できるようになります。その後は短い時間で主導権が入れ替わるシーソーゲームの展開。


そんな中、20分にコーナーキックからの折り返しを鈴木選手が押し込み徳島が先制。徳島はこの得点以外でも、ファーからの折り返しを狙う形を徹底。この形から何度も湘南ゴールを脅かしましたが、前半は1-0のまま折り返し。


湘南は後半頭からクリスラン選手を投入。この交代が功を奏し、64分、右サイドからのクロスをクリスラン選手がスルーし、松田選手が決めて湘南が同点。「同点でもOK」なのがJ1側。J2の順位によってアドバンテージを着けるのは分かりますが、最後の一発勝負に差を付けるのはどうかと思いますよ。


一気に立場を逆転されてしまった徳島でしたが、その後も流れを変えることは出来ず。逆に湘南はリスクをかけて攻めることはせずに、いかにもプレーオフらしい「堅実モード」。ただ試合終了と同時に、両チームの選手達がピッチに倒れこむ姿から、全てを出し切った様子がうかがい知れたのでした。


というわけで、湘南のJ1の残留が決定。今シーズンは何かとゴタゴタのあった湘南でしたが、来シーズンは心機一転して、持ち前の「走るサッカー」を見せて欲しいもの。一方レギュレーションに泣かされた徳島。四国から1クラブくらいは、J1にいて欲しいのもあったんですけどね。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6.5

満足度 6.5

天国と地獄度 6.5