埼玉西武ライオンズ vs オリックス・バファローズ

大会:パシフィック・リーグ

結果:西武 2-0 オリックス

場所:メットライフドーム 観衆4721


子供の頃は足しげく通った西武ドームも5年ぶり。コロナ下の制限のある観戦環境ですが、鳴り物の応援が響き、ビジターユニホームを来たファンもチラホラ。ビールも普通に飲めるなど、「サッカーとはだいぶ違うなぁ」と思いながらのナイター観戦。


西武は高橋光成投手、オリックスは山本投手の先発でスタート。共に序盤からテンポの良いピッチングで、ランナーを出さない投手戦。トントンと試合が進む小気味の良い展開。


試合が動いたのは5回。先頭のスパンジェンバーグ選手がヒットで出塁すると、盗塁やバントを絡めて1ナウト2、3塁。岡田選手のセカンドゴロの間に、サードランナーがホームに帰り西武が先制。


6回にもワンナウト1、2塁のチャンスで4番山川選手が打席に。敬遠策もあるかと思いましたが、オリックスバッテリーは山川選手との勝負を選択。山川選手はこの場面でしっかりセンター前へタイムリーヒットを放ち、4番の仕事をまっとう。


8回西武の守り、ワンナウト取るたびにザワつきだすスタジアム。何事かと大型ビジョンを見つめると、ここまでオリックスのヒットは0。8回になって初めて気づく情けなさですが、ここから俄然緊張感がアップ。もちろん今まで生でノーヒットノーランを見た事などありませんから、降って湧いた千載一遇のチャンス。


9回のマウンドに登る高橋投手。スタジアムDJが力の入ったコールで送り出しのが気になりましたが、本人は落ち着いた様子。しかし、代打で出た西野選手にセンター前へ痛烈に跳ね返されて、目前でノーヒットノーランの夢破れる。がっくりとひざまずく高橋投手。


投手にとっては現役時代に一度でもできるかどうかの偉業ですが、見る方としてもこんなチャンスはどれだけあるか。やっぱり「やる」のも「見る」のも難しかったノーヒットノーラン。それでも高橋投手はその後崩れることなく、しっかりと完封勝利。試合後の何とも言えない笑顔が、非常に印象的でしたよ。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 7

名勝負度 6

満足度 7

目前度 8