大会:JリーグD3 第19節
結果:八戸 2-3 福島
場所:プライフーズスタジアム 観衆956
J3リーグ、13位八戸と16位福島の下位対決。本来であれば降格争いを意識する時期ではありますが、今年は「降格なし」のレギュレーション。優勝争いと同じように白熱する降格争いですが、やる方も見る方も、モチベーション的には難しい今シーズン。
試合序盤ペースを握ったのは八戸。サイドの突破からチャンスメーク。7分にはカウンターから黒石選手のシュートでゴールに迫りますが、福島のキーパーファンティーニ・燦選手のセーブで先制点は許さず。
すると16分、キーパーの弾いたこぼれ球を、岡田選手が豪快にゴールに突き刺し福島が先制。主導権を握りかけていた八戸にとっては痛い失点。その後も18分、22分と立て続けに福島が追加点。あっという間の3ゴールで、静まり返るスタジアム。
0-2は「危険なスコア」と言われますが、0-3となるとセーフティーリード。早い時間帯で2点差にしておきたい八戸は、前半のうちに選手交代。後半頭にもカードを切る積極采配を見せる中口監督。その効果か、61分に右からのアーリークロスを安藤選手が押し込みゴール。
78分には右からのクロスを上形選手が空振り。これがスルーパスのような形となり、フリーの佐藤選手がゴール。1点差まで詰め寄る八戸。残り時間も10分以上あり、逆転するには十分な時間と勢い。
しかしここからの福島の反転攻勢が凄かった。イスマイラ選手のシュートなど、何度も八戸ゴールを脅かす猛攻。残り10分、本来なら守りに入りたい時間帯ですが、ここで福島が攻撃に転じたことで、試合終盤は白熱の攻防に。
福島が攻めれば当然八戸にもチャンスが生まれ、42分にはフリーキックからビッグチャンス。秋吉選手のヘディングシュートは決まったかと思いましたが、ギリギリで枠は捉えず。前半は退屈そうにしていた近くの子供が、このシュートには大きなリアクションで残念がっていたのが印象的でした。
さすがにアディショナルタイムにはボールキープに入りましたが、福島が守りに入らなかったことが、この試合を面白くしてくれた要因。もしこれが「降格」を争うような試合だったら、こうはなっていなかったでしょうけどね。
試合採点
ハッスル度 7
見応え度 6.5
名勝負度 6.5
満足度 7
反転攻勢度 7
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