大会:国際親善試合
結果:日本 1-0 パナマ
場所:テレビ観戦
オリンピック代表は3バックでA代表は4バック。同じ監督であるメリットが感じられない強化をして来た森保監督も、ここに来て3バックに本腰を入れて行くのでしょうか。右の堂安選手と左の中島選手。中央の南野選手と合わせて「新BIG3」と呼ばれた時期もありましたが、この3人の勢いが下降気味の影響もある、3バックシステムのトライなのかもしれません。
立ち上がりこそ南野選手が裏を取るチャンスなどありましたが、時間経過とともにズルズルと後退。最終ラインが5バックになる後ろ重心の陣形となり、ボールを奪ってもパスの出しどころを探る、3バックの悪い面が際立つ前半。
後半頭から橋本選手に替えて遠藤選手を投入。するとパスコースを探していた前半とは打って変わり、遠藤選手が顔を出して受け手となり、円滑に回るようになるボール回し。危険な場面でもピンチを未然に防ぎ、たった一人の交代でここまで好転させる活躍ぶり。橋本選手と遠藤選手の違いというよりも、サッカーにおけるセントラルミッドフィルダーの重要性とも言えますけどね。
58分には原口選手→室屋選手と、ウィングバックからウィングバックのシュートという、3バックならでのダイナミックな攻撃。その2分後には久保選手のスルーパスを受けた南野選手が、キーパーに倒されPK獲得。これを南野選手がきっちり決めて日本が先制。
その後相手キーパーが退場となり、テストマッチという意味ではここで終了。10人のパナマ相手に再三の決定機を作る日本ですが、決め切ることが出来ず1−0でのフィニッシュ。「決める所は決めてくださいよ」という感じですが、森保監督のコメントのように、「時間を追うごとに試合内容は良くなった」のは確か。珍しく6人の交代カードも使い切り、采配も的確だったことが、尻上がりに良くなっていった要因でもあるでしょう。
それでも2年前に3−0で勝利した相手にウノゼロ。最近ではセットプレーからの得点しか見られず、攻撃面では失速感も感じられる最近の森保ジャパン。ワールドカップに近づくにつれ、「失速癖」のある日本代表ですが、森保ジャパンもその道を辿ってしまうのか。ただまだこの時期なら、試行錯誤しながらでも、いろいろトライして行く方がいいとは思いますけどね。
試合採点
ハッスル度 5.5
見応え度 6
名勝負度 6
満足度 6
尻上がり度 7
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