スフィーダ世田谷FC vs ASハリマアルビオン

大会:なでしこリーグ2部 第18節

結果:世田谷 2-0 ハリマ

場所:AGFフィールド 観衆672


例年になく混戦状態だった、なでしこリーグ2部の最終戦。優勝争いは3チームに絞られ、自立で決められるのは世田谷のみ。勝てば優勝というシチュエーションで迎えたホーム最終戦に、チケットも完売の賑わいとなっていました。


序盤から世田谷の攻勢。ポスト直撃のシュートなど、ハリマゴールに迫る世田谷。そして14分、セットプレーから奈良選手の鋭いフリーキックを、大竹選手が頭で合わせて世田谷が先制。タイトルマッチで何より大事なのが先制点。いくら攻勢を続けていても、なかなか点が入らないと流れは変わってしまうもの。その意味でも大きかった大竹選手のゴール。


緊張感からも解放され、さらに動きが軽くなる世田谷。組織的な守備も効果的で、考える間を与えないほど素早いプレッシング。ハリマの選手はロングボールを蹴るしかなくなり、苦しい展開。攻撃の要の千葉選手も守備に回ることが多くなり、ほとんどチャンスを作れなかった前半のハリマ。


そして後半開始3分、ディフェンダーを引き連れながら抜け出した大竹選手が、ゴール右隅に決めて世田谷の追加点。アディショナルタイムにはハリマの猛攻も受けましたが、得点を許すことなくタイムアップ。スッキリと勝って優勝を決めてくれたことが何より。やはりこの試合に対する両チームのモチベーションの差は、どうしても出てしまったでしょうけどね。


なでしこリーグ2部節目の優勝は世田谷。昨年までなら1部昇格となったわけですが、WEリーグ参入のない世田谷は、来期も同じリーグで戦うことに。それでも「優勝」の重みは、変わらず価値のあるもの。表彰セレモニーで弾ける選手達の笑顔が、非常に印象的でした。


というわけで来シーズンからは、なでしこリーグとWEリーグに分かれることに。JリーグとJFLのような関係性になるわけですが、知名度や認知度から言えば「なでしこリーグ」の方が、まだまだ高いでしょう。WEリーグの下部リーグに落ち着くのではなく、新たな役割を持つリーグとして、まだまだ発展していってもらいたいものです。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6

名勝負度 5

満足度 6

スッキリ度 7