大会:皇后杯 2回戦
結果:浦和 5-0 十文字
場所:カンセキスタジアムとちぎ 観衆771
今年完成した新スタジアム「カンセキスタジアムとちぎ」。本来であれば6月になでしこジャパンの国際試合も予定されていましたが、残念ながら中止に。栃木SCのホームゲームも延期されるなど、なかなか日の目を見る機会がありませんでしたが、ここに来て皇后杯の舞台として無事開催されてなにより。皇后杯観戦と同時に、新スタジアム目当てに会場に訪れた人も、多かったのではないでしょうか。
そんな新品ピカピカのスタジアムでの皇后杯2回戦。2カテゴリー下からリーグチャンピオンに挑戦する十文字は、5バックスタート。地力の差を考えば致し方ない部分もありますが、それでもベタ引きで守ろうとしているわけではなかったのは好感が持てた所。
しかし14分には遠藤選手が抜け出し、そのまま落ち着いて決めて浦和の先制。その4分後には右からのクロスを、佐々木選手がダイレクトで合わせて立て続けの得点。5バックで守備から入った十文字にとって、開始15分を無失点で耐えられなかったことが全て。前半のうちに交代カードを使い流れを変えたい十文字でしたが、逆にセットプレーから長船選手に追加点を許し、3ー0で折り返し。
後半に入っても主導権は浦和。56分にPKのチャンスを得ると、キッカーは安藤選手。しかしこれをポストに当ててしまい失敗。なんとその3分後、十文字は再びペナルティエリアで相手を倒し、またもや浦和のPK。ボールの前に立つのは再び安藤選手。スタジアムから拍手も起こりましたが、さすがにプレッシャーは感じたでしょうね。今度はキッチリ決めて面目躍如。
80分過ぎてようやく十文字にもシュートチャンスが増えましたが、浦和ゴールを脅かすには至らず。逆にアディショナルタイムに乗松選手のゴールが決まり勝負アリ。試合後半は攻撃が中央寄りに偏ったのは気になりましたが、ハッキリと実力差を示した浦和の完勝。初戦ということもあり、ベストメンバーでキッチリ大会に入って来たとも言えるでしょう。
来シーズンから「十文字」は「大宮」へと変わり、このカードがいわゆる「さいたまダービー」に。現時点では両クラブの間に大きな差がありますが、同じ舞台に立つ以上は、求められる十文字のレベルアップ。当然名前が変わっただけで強くなるはずもなく、学生主体のチームがどれだけ「プロクラブ」へと補強・強化出来るか。ある意味WEリーグの中で、最も注目のクラブと言えるでしょう。一年後に再び対戦した時に、「さいたまダービー」と呼ぶに相応しい試合を見せられるか。大宮の本気度に期待したいところです。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 4.5
名勝負度 4
満足度 5
連続PK度 6.5
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