大会:JリーグD2 第37節
結果:千葉 1-2 磐田
場所:フクダ電子アリーナ 観衆5433
フクアリで遠藤選手の姿を見ると、ガンバ大阪がJ2に降格した時の事を思い出します。あの時も遠藤選手のプレーを一目見ようとするファンで、アウェースタジアムは軒並み満員。J2にガンバフィーバーが吹き荒れ、原さんも「定期的に落ちて来てくれないかなぁ」とテレビで語っていたほど。
それ以来のフクアリでの遠藤選手のプレー。相変わらず飄々としたスタイルで、複数人に囲まれてもボールを奪われないのが不思議なくらい。後方からゲームを組み立て、人を動かし試合をコントロール。ゆったりとした雰囲気を醸しながらも、サッカー的にはSっぽいのが面白いんですけどね。
ボール保持率で上回る磐田は21分、左サイドを突破した松本選手のクロスを、小川選手のボレーシュートで先制ゴール。40分にもゴール前で細かく繋いで、小川選手のラストパスを山本選手がスルー。後方にいた遠藤選手がゴール左隅に流し込み、技アリのファインゴール。
ダイレクトパスでテンポよくボールが回る磐田のパスワーク。千葉はボールの奪いどころが定まらず、得意のカウンターにも繋がらない苦しい展開。サイドで起点を作っても選手が孤立することが多く、数的有利を作ることが出来ないので、磐田からすれば守りやすい千葉の攻撃。
ユン・ジョンファン監督は後半頭から3枚替え。すると後半開始早々、見木選手のスルーパスを受けたアラン・ピニェイロ選手が、豪華に振り抜き反撃の狼煙。交代策が功を奏し、勢いに乗って行きたい千葉でしたが、「攻める磐田・守る千葉」の構図はその後も変わらず。アディショナルタイムにはクレーベ選手のバイシクルシュートで磐田ゴールに迫りましたが、決定的なチャンスはほとんど作れず磐田の完勝。
やはりこの試合、磐田の中心となっていたのが遠藤選手。磐田に移籍してからあっという間に中心選手となり、チームや自身も結果を出す凄さ。やっぱり選手は試合で活躍してこその評価なのだと、身をもって証明。海外挑戦しながらも、出場機会を失ってしまっている選手達にも、「選手はプレーしてなんぼ」というメッセージにもなるんじゃないですかね。
試合採点
ハッスル度 5.5
見応え度 6
名勝負度 5
満足度 6
ヤット健在度 7
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