大会:JリーグD1 第34節
結果:浦和 0-2 札幌
場所:埼玉スタジアム2002 観衆19319
例年であればこの時期はオフシーズン。コロナの影響で激動の一年間となったJリーグでしたが、無事最終節を迎えることが出来て何より。選手やリーグ関係者には「ご苦労様」の一言ですが、この時期に観戦する厳しい寒さも痛感。もし秋春制へと以降した場合には、この観戦環境がベースとなるわけですから、改めて「秋春制反対」の気持ちを強くした次第でもあります。
試合は浦和と札幌の対戦。一時は「ミシャダービー」とも呼ばれたこともありましたが、今やこの試合での浦和のスタメンの顔ぶれには、ミシャチルドレンはごくわずか。浦和の戦い方もすっかり変わり、ミシャサッカーの面影はほとんど感じられない現在。もちろん監督が変わればサッカーが変わるので当然ですが、クラブとしての一貫性の無さは常々感じてしまうところ。
両チームともにカウンターからチャンスを狙うものの、札幌優勢の序盤。浦和は30分で興梠選手を負傷交代するアクシデントもあり、5バックでディフェンシブな展開。西川選手のファインセーブもありましたが、両チームともゴールに迫るようなシーンはほとんど無く、寒さだけが身に染みた前半。
しかし後半に入るとテンポアップ。後半開始早々、カウンターから札幌ゴールに迫る浦和。山中選手のクロスは岩武選手に合わず、このチャンスを決められずにいると、逆に札幌がショートカウンター。52分に右サイドからアンデルソン・ロペス選手のクロスを、ファーサイドから走りこんできた駒井選手が合わせて札幌の先制。
浦和は左サイドの山中選手から、チャンスを作る場面もありましたが、5枚使った交代カードでも、流れを変えることは出来ず。逆に札幌は85分、右サイドからのクロスを、田中選手がダイレクトで合わせたゴラッソゴールで勝負アリ。ノーゴールの浦和は一年を象徴するような内容で、何よりホームで勝てないクラブは順位を上げるには厳しいものがありますね。
昨年のACLファイナリストも、リーグでは苦戦。「浦和は勝たなければいけないクラブ」とも言われますが、その理由は圧倒的な強化費。今では神戸に抜かれましたが、毎年他のクラブを圧倒している営業収益。その財源はもちろん浦和サポーターのチケット代やグッズ収入。人気クラブが強くなる所以でもありますが、そこが反映されないもどかしさも感じてしまうのです。
川崎の独走で、優勝争いでは面白みに欠けた今年のJリーグ。浦和は過渡期なりにも、そこに絡んでいかないといけないクラブ。来シーズンに向けて、まず何より監督選びが最も重要なわけですが、今噂されている監督であれば、なかなか期待も高いとは思うのですが。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 5
名勝負度 5
満足度 5
寒さとの戦い度 7
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