U-24日本 vs U-24メキシコ

大会:東京オリンピック2020

結果:日本 2-1 メキシコ

場所:テレビ観戦


強豪国がネームバリュー通りに強いとは限らないのが、年代別大会の特徴。日本のいるグループも、どうやら最強はフランスではなくメキシコ。フル代表でも「勝てそうで勝てない」というイメージで、最強の中堅国といったところでしょうか。そんなグループリーグ大一番で、森保監督は南アフリカ戦からメンバー変更は一人だけ。


さすがに「メキシコ強し」という印象を受けた序盤の立ち合いでしたが、5分に酒井選手→堂安選手と渡って、遅れて入って来た久保選手のゴール。11分にも相馬選手がPKをもらい、堂安選手がきっちり決めて最高の立ちあがり。堂安選手と久保選手の二人だけでも得点出来るのが、日本の大きな武器。


富安選手が出られなくても板倉選手が遜色ないプレーをし、三笘選手がいなくても相馬選手が結果を残す。そしてバックアップメンバーから、一躍スタメンの座を奪った林選手の躍動。意外と言っては失礼だが、ポストプレーも期待以上で、久保選手や堂安選手とのコンビネーションも良し。何より岡崎選手やゴン中山選手を彷彿させる、ガムシャラさが魅かれる選手。


ただ、途中投入の前田選手や上田選手同様、そろそろフォワード陣のゴールも見たいですけどね。


68分にはレッドカードでメキシコが10人に。2点差もあり楽勝ムードかと思いきや、攻勢で出るメキシコ。意図的に相手に持たせるやり方もありますが、そうではなくメキシコに主導権を握られる展開。試合を通してボール保持率でもメキシコに上回れていましたが、10人になった以降も挽回出来なかったのは問題。86分にフリーキックから1点返されると、より一層バタバタに。


アディショナルタイムには決定的な場面も作られましたが、キーパー谷選手のビッグセーブで逃げ切り成功。大一番を勝利した日本でしたが、もっと楽に勝てた試合を、自らバタバタさせてしまった感は残りましたけどね。


そして南アフリカ戦から一人しか変えずに臨んだ森保監督。日本の目標がグループリーグ突破なら「一戦必勝」でも問題ないですが、メダル獲得に必要な6試合を戦うつもりなら、心配になる采配。ロンドンオリンピックでは最後の最後でガス欠して、メダルに届かなかった教訓を生かしてほしいですが、それもこの試合の勝利によって、多少の余裕も生まれるでしょうか。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 6

名勝負度 6

満足度 6

楽勝ムード一変度 7