大会:東京オリンピック2020 準決勝
結果:日本 0-1 スペイン
場所:テレビ観戦
オリンピックも後半戦。テレビ中継ではだんだんと日本の登場が少なくなり、外国勢同士の試合が多くなる中、サッカーという競技でまだ、日本の試合が見られるというのは嬉しい限り。
相手は直前のテストマッチで対戦したばかりのスペイン。いかに親善試合のマッチメイクが大事であるかを痛感させられますが、今回ばかりはスペインに良い情報となってしまったでしょうか。日本が意外と難敵であることを認識して、油断することなく試合に入り、久保選手、堂安選手もしっかりとマーク。
試合はテストマッチ同様に、スペインが主導権を握る展開。富安選手が出れないことで、守備の不安もありましたが、この大会での板倉選手の存在感は本当に大きい。センターバックでもボランチでも、どちらも主力を張れるレベルの選手が控えている安心感。この試合でも何度もシュートブッロックを成功させて、チームのピンチを救う活躍。
そして吉田選手、酒井選手、遠藤選手の活躍ぶり。年齢制限のある大会ながら、これほど頼もしく感じたオーバーエーイジは初めてかも。プレーでも、キャプテンとしてもチームを引っ張る吉田選手のディフェンスで、スペインにゴールを与えない日本。
仕上げはキーパー谷選手のビッグセーブ。キーパーの活躍なくしてジャイアントキリングはありませんが、ラファ・ミル選手との一対一を2度セーブ。後は攻撃陣がワンチャンスを狙うだけでしたが、さすがにスペインも日本のストロングは研究済み。
互いに集中力の高い試合となり、90分スコアレスで延長戦突入へ。ここまで交代カードを1回のみの森保監督でしたが、延長頭から久保選手、堂安選手を下げ、三好選手、前田選手を投入。そして102分には中山選手のクロスから前田選手が頭で合わせ、日本の最も決定的なシュートとなった場面。左サイドに入った相馬選手からチャンスを作るなど、交代策も機能していたように見えた日本。
それでも115分、ペナルティエリア内に侵入したマルコ・アセンシオ選手が左足を振り抜き、ついに均衡破れるゴール。日本同様に準々決勝では延長戦を戦い、ユーロからもぶっ続けで試合をしているスペイン。それでも最後の最後でこの決定力なのだから恐れ入ります。しかし、あのスペインがコーナー付近でボールキープをする姿は久しく見ていませんでしたから、それだけ日本がスペインを追い詰めた証拠とも言えるでしょう。
スペインの一撃で砕け散った日本。しかし、選手も監督も、最後の最後まで今やれるだけのことはやり尽くした上での敗戦だったのではないでしょうか。
ワールドカップの3位決定戦とは違い、オリンピックはれっきとしたメダルマッチ。相手は53年前のメダルマッチと同じくメキシコに。その時はメキシコ大会で、今回は東京大会というのも凄い巡り合わせ。もう余力は残ってないかもしれませんが、このチームには最後は表彰台に立ってもらいたい。
試合採点
ハッスル度 6.5
見応え度 7
名勝負度 6.5
満足度 7
砕け散った度 7
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