大会:東京オリンピック2020 準々決勝
結果:日本 0-0(PK4-2) ニュージーランド
場所:テレビ観戦
3連勝の首位通過。フランスにも快勝して、相手がニュージーランドとなったら、そりゃ普通に勝てるだろうとは思いますよ。もちろん監督や選手達にはそんな気の緩みがあるはずもないでしょうが、こういう試合になることは予想外だったはず。
ニュージーランドは予想通り5バックでディフェンスシブな構え。前半は遠藤選手や堂安選手の決定機があったものの、決めきれずにスコアレスで折り返し。
南アフリカ戦同様に、いつ日本の先制点が入るかが鍵だと思っていた50分過ぎ。驚くことにニュージーランドが4バックへとフォーメーションチェンジ。後半頭からではなく、5分経過した辺りから変えてきたのがミソ。日本は対応が遅れ、ニュージーランドに主導権を握られる展開に。
前半は「死んだフリ」をして、後半勝負をかけてくる戦術には、トゥーロン国際でもまんまとやられた経験もある日本。ここでニュージーランドがそれをやってきたのは驚きでしたが、弱者が強者を倒すために「策」も必要。本来なら日本が強豪相手にやらなくてはいけないような、アイデアでもあるんですけどね。
それでも日本の守備陣は経験値が高いため、ゴールを許さず延長戦へ突入。この辺りはディフェンスラインにオーバーエイジを揃えた効果とも言えるでしょう。
延長頭からは三笘選手を投入。怪我の影響から、自然と「隠し球」のような存在になっているジョーカーに期待がかかります。しかし他の選手達との連携不足も感じられ、試合に入れていない印象を受けたのが気がかり。グルプーリーグをほぼ固定メンバーで戦ってきているため、さすがに消耗も感じられるようになっている日本。
PKまで持ち込まれたくない展開でしたが、最後までニュージーランドの堅守を崩せず。ニュージーランドの監督としては、まさに狙い通りの展開となったことでしょう。
シドニー五輪のPK戦敗退も脳裏によぎりましたが、谷選手のストップでからくも勝利。まぁトーナメントでは必ずこういう展開の試合もあるでしょうから、一つの山を超えた大きな勝利。ただその相手がニュージーランドだったことが驚きだったわけですが、やはりどんな相手でもみくびったりしてはいけませんね。ベスト4の準決勝は8月3日、相手はスペインに決定。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 6
名勝負度 6
満足度 6.5
油断禁物度 7
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