サンジョゼEC vs アーセナルL

大会:国際女子サッカークラブ選手権2014 決勝

結果:サンジョゼEC 2-0 アーセナルL

場所:味の素フィールド西が丘 観衆1365


今回で3回目となる国際女子サッカークラブ選手権の決勝は、イングランド代表を多く抱えるアーセナル・レディースと、こちらもブラジル代表が揃うサンジョゼECの対決となりました。


この試合の前に行われた3位決定戦と比べてみると、日本のクラブと海外クラブの違いが、いろいろと見えてきました。まずはボールを蹴る音の違い。「ドン」と音とともに、サイドチェンジも楽々と行います。


日本のチームが中央を経由するのに対し、一発で展開を変えられるのは大きな武器ですね。そしてやはり玉際のぶつかり合いです。接触をもろともしないプレーは、見ていて迫力満点でした。しかしボール回しになると、危なっかしいパスも目立ちます。このへんの技術は日本のほうが上かもしれませんね。


アーセナルは終始主導権を持って試合を進めていましたが、なかなかなシュートまで打ち切ることができません。かたやサンジョゼは、カウンターから少ないチャンスをものにします。一人一人の個人技は、「さすがブラジル」と思わせるものでした。


優勝を決めて大喜びするサンジョゼの選手達。この試合にかける気持ちがよく伝わってきました。それぞれの国の特徴も現れて、見応えのある試合でした。貴重な機会である女子クラブの国際大会。やはりもっと多くの人に見てもらいたいですね。個人的には男性の野太い声援よりも、バレーボールのような黄色い歓声のほうが相性がよいと思います。女性スポーツの発展には、女性の観戦者を増やすことが、重要なのではないでしょうか。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 5.5

満足度 6

国際度 6.5