アーセナルL vs 岡山湯郷Belle

大会:国際女子サッカークラブ選手権2014

結果:アーセナルL 2-0 岡山湯郷Belle

場所:味の素フィールド西が丘 観衆1339


世界でも有数のビッククラブのアーセナル・レディースと、小さな町クラブの岡山湯郷ベル。非常に興味のそそる対戦カードを、凍える寒さの中での現地観戦です。


アーセナルの攻撃はさすがに迫力満点です。スピード、玉際の強さ、特にサイドチェンジのパススピードは、なでしこリーグではなかなかお目にかかれないものでした。凱旋試合で見事2ゴールの大活躍だった大野選手。女子の場合、海外移籍をすると情報量が減ってしまうため、久しぶりに見る大野選手のプレーでしたが、まさに「助っ人外国人」と呼ぶにふさわしいほど圧巻でした。


チームメイトからも信頼を得られているようで、アーセナルの右サイドは攻撃の起点になっていました。ドイツワールドカップでは、サイドでの起用に悩んでいた大野選手ですが、今ではどう思っているのでしょうか。ドリブル、シュート力、パスセンス。サイドアタッカーにピッタリの才能だと思うのですが。


一方の湯郷ベルには、日本の意地を見せて欲しかったところですが、ほぼノーチャンスでやられてしまいました。苦しい状況になると、すぐに宮間選手に頼ってしまいます。それが湯郷の戦術なのでしょうが、当然相手も狙っています。もう一人起点となれる選手が欲しいところでしょうか。


この試合の観衆は1339人。3年前にアーセナルとINAC神戸が対戦したときは、国立に1万人以上の観客を集めました。ブームが一段落したとはいえ、国際試合としてはあまりにも寂しい数字です。日本勢が敗退してしまったため、決勝戦の集客も苦戦が予想されます。6年後の東京オリンピックでは、サッカーの決勝戦が満員にならないのは、許されないことです。土曜日の決勝戦は、日本の「おもてなし力」にも注目です。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 6

名勝負度 5

満足度 5

寂しさ度 7