日テレ・ベレーザ vs INAC神戸レオネッサ

大会:なでしこリーグ レギュラーシリーズ 第7節

結果:日テレ・ベレーザ 2-1 INAC神戸レオネッサ

場所:味の素フィールド西が丘 観衆4373


なでしこリーグの首位攻防戦。ワールドカップメンバーが10人揃う頂上対決に、西が丘は4000人以上の観衆で満員となりました。報道陣も多かった注目の一戦を現地観戦です。


やはり負けられない思いが強かったのは、2位のベレーザのほうでしょう。1点リードで迎えた試合終盤、岩清水選手を筆頭に、玉際の争いに一層厳しく向かっていきました。テクニックのある選手が多いベレーザですが、この日の試合は「戦う」意識が強く出ていたように思います。


2得点で勝利に導いた田中選手。1点目は難しい角度から。2点目はセットプレーを泥臭く決めました。どちらもストライカーらしい見事なゴールでしたが、なによりこういうビッグマッチで試合を決められる選手が、エースになっていくものです。ワールドカップの後にはすぐにオリンピックがやってきます。引き続きアピールしてもらいたい選手です。


一方連勝が止まってしまったINAC。増谷選手や京川選手も良いプレーをしていましたが、やはり「戦っている」と感じるのは澤選手。佐々木監督のコメントにあるように、小手先でないプレーは、まだまだ若手選手の良い見本になることでしょう。


INACの調子は、なでしこジャパンに直結しているので、少し心配にもなります。川澄選手のゴールは見事な流れからでしたが、その他はベレーザの選手に上回られた印象です。交代枠を1枚しか使わないのも消化不良気味でしょうか。


昨年のように負けを引きずらないようにできるか、次節の戦いに注目です。若手の台頭が無かったということで決まったワールドカップメンバー。しかし、若いベレーザが、ほぼ「なでしこ」のINACに勝利した意味。この試合を見てからの代表発表であれば、佐々木監督の心は動いていたでしょうか。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6

満足度 6.5

戦い度 7