ACミラン vs ASローマ

大会:セリエA 第35節

結果:ACミラン 2-1 ASローマ

場所:テレビ観戦


ミランとローマの名門対決ではあるものの、現在のクラブの格はすっかり逆転。長友選手がインテルに入団した当時は、ミランもインテルも、まだまだビッグクラブと呼ばれていただけに、すっかり中堅所におさまっている現在の状況は、寂しい限りです。


さて、2アシストと気を吐いた本田選手。どちらも右足からのクロスという所も、工夫の跡が見えます。アバーテ選手との連携も良く、中央に入っていくタイミングもさすがでした。日本のサッカーファンなら、誰でも本田選手の素晴らしいプレーを知っていますが、ようやくイタリアのサッカーファンに、「これぞ本田」というプレーを披露できたのではないでしょうか。


しかし、どうしてここまで時間がかかってしまったのでしょうか。ミラン入団当初、本田選手の活躍を信じて疑いませんでした。本人も相当自信を持っていたでしょう。コンディションに問題があるのか。それともピークを過ぎてしまったのか。しかし、日本代表に戻ればいつものように活躍する姿に、疑問はいっそう深まっていきました。


本田選手に一つだけ不運な点があるとすれば、世界的な「名将」に出会えていないことでしょうか。「岡田さんでいいじゃないか」発言も、これらの影響だと思われますが、そんな中入ってきたグアルディオラ監督のミラン入りの噂。可能性としてはほとんどゼロでしょうが、本田選手がグアルディオラ監督の哲学に触れたらどうなってしまうのか。考えただけでもゾクゾクしてしまう話です。


何はともあれ、日本のエースの久しぶりの躍動。ローマ相手の活躍に価値があります。今までの日本人選手の一番の活躍は、やはり中田選手のローマ時代のユベントス戦でしょう。ローマっ子にとっては、今でも語りぐさの伝説の試合になっているようです。本田選手にも、そんな伝説的な活躍の場面が訪れることを、期待してやみません。


試合採点

ハッスル度 5.5

見応え度 5.5

名勝負度 5.5

満足度 6

伝説度 5