日本 vs シンガポール

大会:FIFAワールドカップ アジア2次予選

結果:日本 0-0 シンガポール

場所:テレビ観戦


「何が起こるか分からない」「アジア予選は魔物が棲む」などなど、実力差の明白な試合を、なんとか盛り上げようとするテレビ局。しかし、「何が起こるか分からない」と言っておきながら、実際に何かが起きてしまうと、慌てふためいてしまうものですね。これが「アジアの厳しさ」とは絶対に言いたくない、シンガポール戦です。


アジア2次予選といえど、選手には緊張感もあったようです。あれほどシュートが枠を外れる宇佐美選手を見るのは初めてでした。途中出場の原口選手や、武藤選手も気負いが見られ空回り。ここら辺は、新戦力組の経験値の少なさでしょうか。選手達には必要以上に焦りの色も見てとれました。これからは代表での経験値と、アウェーの雰囲気にも慣れていく必要もありそうです。


そして、ハリルホジッチ監督にとっても最初の公式戦。中央への素早い縦パスは、構えているディフェンスラインに跳ね返されるばかり。「縦に早いサッカー」が、引いた相手に通用するはずもありません。日本には「アジア仕様」と「世界仕様」の二つの側面がある特殊性を、痛感したのではないでしょうか。


2015年全勝の目標は早くも崩れてしまいましたが、監督の巻き返しにも期待したいです。シュート23本で無得点。ゴールキーパーのファインセーブなどもあり、シンガポールにとってはジャイアントキリング達成。「アジアの怖さ」というより「サッカーの怖さ」ですね。


「負ける」とは1ミリも思いませんでしたが、痛恨の引き分けスタートになってしまいました。しかし、予想していた10-0のような余裕の展開よりも、緊張感のある数段面白い試合になったのは事実なんですけどね。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 6

満足度 5

迷走度 6.5