日テレ・ベレーザ vs 岡山湯郷Belle

大会:なでしこリーグ レギュラーシリーズ 第12節

結果:日テレ・ベレーザ 2-1 岡山湯郷Belle

場所:ニッパツ三ツ沢球技場 観衆3338


ワールドカップの喧騒がだいぶ前のことのように感じますが、8月に入ると再び代表活動で中断に入るなでしこリーグ。中2日というハードスケジュールでも、選手達は変わらず走る姿を見せてくれました。シルバーメダルも展示されていた、日テレ・ベレーザvs岡山湯郷Belle戦を現地観戦です。


ベレーザの攻撃は両サイドを広く使い、次々と後ろから選手が飛び出してきます。サイドのスペースを上手く使うことで、中央への縦パスも効果的に入り、良い循環でパスが回る楽しいサッカーを披露してくれました。


上辻選手の加入で、セットプレーも大きな武器になっているようですね。強引なドリブル突破から先制ゴールを決めた田中選手。ポストプレーもしっかり収め、力強さが一段アップしたような印象です。何度も裏を狙い続け、圧巻だったのはニアサイドにヘディングで飛び込んで行ったシーン。それは岡崎選手を彷彿させるほど、素晴らしいプレーをしていました。


一方岡山の攻撃はいたってシンプル。宮間選手を経由して、ロングボールで前線の選手を狙います。しかし単調な攻撃では、固いベレーザデフィンス陣を崩せませんが、岡山には「セットプレー」という最大の武器があります。どんなに劣勢な試合展開でも、コーナーキックを取るだけで、得点の期待感が高まる珍しいチームですね。もちろんそれは宮間選手という存在があってこそ。得点が生まれた場面も、やはり宮間選手のコーナーキックからでした。


今日の試合はベレーザのホームゲームでしたが、半分くらいは岡山のファンが入っていて驚きました。なでしこリーグの中でも地域密着が進んでいるクラブですね。しかしシーズン終了後には、毎年のように選手の大量離脱ということが繰り返されています。理由は分かりませんが、クラブに何らかの原因があるのは間違いないでしょう。せっかく着いてくれたファンを離さないためにも、クラブのしなければならない役割は大きいです。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 7

名勝負度 6

満足度 7

サイド攻撃度 7