SAMURAI5 vs ベトナム

大会:AFCフットサル選手権

2016結果:日本 4-4(PK1-2) ベトナム

場所:テレビ観戦


ワールドカップ出場権を賭けた大一番。直前の親善試合でも世界ベスト4のコロンビアを一蹴するなど、歴代最強の呼び声高い現在のフットサル日本代表。しかしこの「歴代最強」というフレーズの付くチームが、あまり良い成績を出せていない過去があるだけに、アジアのチームを相手にもリスペクトの精神は欠かせませんね。


さて、予選グループでは守りを固める相手に手こずっていた日本でしたが、打って変わってベトナムのアグレッシブさに、面食らった印象を受けました。前線からのプレッシングに、序盤は苦しめられていた日本でしたが、そんな中で生まれた仁部屋選手のループシュート。前半8分という時間から見ても、これで日本ペースの試合になるだろうと予測していたのですが・・・


森岡選手の豪快なフリーキックが決まった1分後、ベトナムもフリーキックですぐさまお返し。点差を離されることなく、粘り強く日本を追いかけてくるベトナム。決してゴール前を固める守備的な戦術ではなく、日本と互角に渡りあってのこの試合展開に、ベトナムの強さを感じました。


勝敗を分けた両チームの決断。我慢して我慢して残り3分でパワープレーを仕掛けてきたベトナム。土壇場で2度追いつくなど、驚異的な粘りを見せます。一方追いつかれた日本は、リスクを取ることはせず「延長」「PK」を選択したように映りました。


初のワールドカップ出場を狙うベトナムと、ここで負けるとは誰も思っていない「最強日本」。この差が最後は表れてしまったのかもしれません。アジア3連覇の野望は断たれてしまいましたが、ワールドカップ出場権のチャンスはまだ残っています。しかし5位決定戦に回る国で、一番敗戦のダメージを受けているのはおそらく日本。いかにメンタルを切り替えられるかが、勝負の分かれ目になるでしょう。ワールドカップの切符だけは死守してもらいたいものです。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 7

名勝負度 7

満足度 6.5

ベトナムの歓喜度 10