ペスカドーラ町田 vs 名古屋オーシャンズ

大会:第21回全日本フットサル選手権大会 決勝

結果:ペスカドーラ町田 5-3 名古屋オーシャンズ

場所:国立代々木競技場第一体育館 観衆3604


フットサル界の大きな敗戦直後の大会。ミゲル・ロドリゴ監督の退任も決まり、代表監督の見つめる目の無いことに寂しさも感じますが、ここから新たな4年間のスタートとも言えます。Fリーグ1位と2位の対戦となった、全日本フットサル選手権決勝を現地観戦です。


大会3連覇中の絶対王者名古屋。しかしこの日の会場の雰囲気は、今日こそ名古屋を破ることを、期待するかのような空気に包まれていました。そんな会場の期待に応えるかのように、セットプレーから先制点をあげたのは町田。激しい試合の幕開けとなったゴールでしたが、名古屋は慌てることなく2ゴールで逆転。さすがの強さを感じさせましたが、その後は一時も目が離せない、追って追われての白熱の展開に。


前半を終えて3-3と、会場内のボルテージもヒートアップして行きました。名古屋の攻勢を耐える町田でしたが、この試合で素晴らしかったのは攻守の切り替えの早さ。MVPの金山選手を筆頭に、奪われた瞬間から守備に走り、一対一の場面でも体を投げ打ってディフェンスするシーンを多く見られました。


この試合をハリルホジッチ監督が見ていたならば、その「強度」に必ずや満足したことでしょう。後半を過ぎると、内容的にはまったくのイーブン。名古屋は終盤に森岡選手を負傷で欠いたことも痛かったですが、それ以上に町田のハードワークが上回った印象でした。絶対王者撃破も必然の結果。


残り5分からの名古屋のパワープレーを守り切り、町田が見事この大会の優勝を飾りました。フットサルワールドカップ出場を逃してしまった日本代表。これから少なからずの影響は出るのかもしれません。しかし、日本代表とは日常の延長線上にあるもの。この試合のような日常があるならば、必ずや明るい未来を確信できる。そんな素晴らしい決勝戦を見ることができました。


試合採点

ハッスル度 7

見応え度 7.5

名勝負度 7.5

満足度 8

デュエル度 8