結果:日立リヴァーレ 1-3 久光製薬スプリングス
場所:東京体育館 観衆5500
今シーズンは苦しんだ印象のある久光製薬でしたが、最後はこの舞台に残ってくるあたりは流石です。一方ファイナルラウンドを首位で突破し、勢いに乗る日立リヴァーレ。今シーズン久光には負け無しと、相性でも有利でしょうか。注目のV・プレミアリーグファイナルを現地観戦して来ました。
ファイナルラウンドの勢いそのままに、日立が第1セットをものにします。193センチのパオリーニ選手にマークが集中する中、日立は内瀬戸選手にボールを集めていました。サーブでも相手を崩すなど、内瀬戸選手のサイズにたがわぬ得点力は大きな武器ですね。
やはり勢いは日立。そう思われた第1セットでしたが、日立の前に立ちはだかったのが新鍋選手でした。ブロックで流れを取り戻し、抑え込まれていたスパイクも当たり出します。中田監督もコメントしていたように、この試合の流れを変えたプレーを見せていました。長岡選手や石井選手のパワースパイクが、さらに久光を勢いづけます。特に長岡選手のスピード感は、一人だけズバ抜けているように映りました。
日立もパオリーニ選手にボールを集めるようになりますが、意外と技巧派の選手のようですね。結局、久光の勢いは止めることが出来ずにゲームセット。久光が見事2季ぶりの優勝を飾りました。日立は第1セットを取ったことで、優勝がちらついたのかもしれません。無心で勢いのまま突っ走れればとは思いましたが、それをさせない久光の試合巧者ぶりが、一枚上手のようでした。
この日の試合前セレモニーでは、来年で国内リーグ50周年となることがアナウンスされていました。優勝を争うような大舞台で、これだけのクオリティの試合を披露できることが、バレーボール50年の歴史の積み重ねを実感することができました。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 6.5
名勝負度 6.5
満足度 6.5
復権度 7
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