FC東京 vs 全北現代

大会:AFCチャンピオンズリーグ2016

結果:FC東京 0-3 全北現代

場所:味の素スタジアム 観衆9050


ACLグループEは、勝ち点が拮抗する混戦グループ。その中で首位を走るFC東京は、勝てばグループリーグ突破を決められるチャンス。森重選手を欠く厳しい状況ながら、しっかりホームで決めて欲しかったところでしたが・・・ 逆転首位を狙う、グループ2位の全北現代との一戦を現地観戦です。


お互いに守備を意識した慎重な試合の入りで、スローテンポな時間が続きます。元々は攻撃的サッカーを志向とされる城福監督ですが、ここまでのACLでの戦いは、甲府時代のような堅実的なサッカーのように映ります。


しかし今日の試合はホームゲーム。アウェー仕様の全北現代ディフェンス陣の前に、ほとんどチャンスを作れません。ハリルホジッチ監督はよく「日本の攻撃が遅い」とコメントしていますが、今日の試合では、その「遅さ」が一際目立っていました。プレーの遅さ、判断の遅さ、いったいいつシュートを打つのだろうと思うパス回し。


手数を掛ける分だけ、ボールを失う確率も当然高くなり、結局シュートを打ち切れないという、フラストレーションの溜まる展開が続きました。まったく得点の匂いが感じられず、かといってピンチの連続でハラハラするわけでも無し。カウンターからあっさりと得点を許し、目を疑うようなミスも何度も見られます。


残念な試合に出会うことは珍しくありませんが、この試合は近年稀に見る低調な内容のものでした。内容よりも結果重視で臨むACL。しかし、結果が出なかった場合は救いがありません。決勝トーナメント進出がかかる大一番ながら、観衆は9050人とスタジアムはガラガラ。浦和-広州戦と比べても、あまりに「熱」が感じられなかったことも残念でした。


試合採点

ハッスル度 4

見応え度 4

名勝負度 4.5

満足度 2

熱量度 4