湘南ベルマーレ vs 鹿島アントラーズ

大会:JリーグD1 1stステージ第7節

結果:湘南ベルマーレ 0-3 鹿島アントラーズ

場所:Shonan BMWスタジアム平塚 観衆13039


現在2位と好調な鹿島と、最下位に沈む湘南の格差対決。いまだ未勝利と苦しい現状の湘南ですが、ここで上位の鹿島を叩ければ、一気に波に乗れることもありえるの大一番。スタジアムも満員で賑わっていた、Jリーグ第7節を現地観戦です。


試合は現状順位通りの鹿島ペース。3得点とも相手のダメージが大きい時間帯のところに、鹿島の試合巧者ぶりが伺えます。起点となっていたのは、いずれも後方からのスルーパス。前線では好調の金崎選手やカイオ選手が、絶妙な動き出しを繰り返していますから、パスの出し手も迷いがありません。


以前、解説者の金田さんが「パスにメッセージはいらない」と解説していたことを思い出しました。司令塔全盛だった時代は、出し手のパスにFWが合わせていました。「キラーパス」なんて言葉も流行ましたが、キラー過ぎてFWが追いつけないこともしばしば。単純にFWの足元にパスを出せば済む、というのが金田さんの話です。


司令塔という言葉自体、ヨーロッパでは死語になりつつありますが、日本ではいまだにパスの出し手主導が続いているように感じます。そんな中、FW主導でパスを受けられている所に、鹿島の強さを感じることができるのです。


一方の湘南は、ホームで3失点の完敗と良い所無し。ターゲットになっているバイア選手は、強さも見せていましたが、得意のカウンターには昨年までの迫力は感じません。1点目、2点目と、同じ形で失点してしまう辺りも、最下位にいる理由なのかもしれませんね。今節も初勝利がお預けとなりましたが、これまで結果を出して来た、曺監督の巻き返しも期待されるところです。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 4.5

満足度 5

フォワード主導度 6.5