日本 vs ボスニアヘルツェゴビナ

大会:キリンカップサッカー2016 決勝

結果:日本 1-2 ボスニアヘルツェゴビナ

場所:テレビ観戦


ハリルホジッチ監督になってから一番の強敵ボスニアヘルツェゴビナ。ブラジルやスペインのように圧倒的な格上ではなく、このレベルの相手が一番強化に繋がるように思います。やはりサッカーは相手あってのスポーツと、つくづく実感できた試合でした。


前半の内容を100点だとすると、後半は60点くらいに下がってしまったのは残念でしたが、それでも1試合通して見応え十分の試合内容。特に前半は両チームとも攻守の切り替えが素晴らしく、両国の特徴を生かした攻撃も存分に発揮されます。両キーパーもファインセーブが飛び出し、ミスの少ない引き締まった前半を見ることができました。


しかし後半に入るとハイペースがたたりペースダン。日本はサイド攻撃の回数も減り、裏を狙うパスが多くなりました。この辺りは選手の判断なのか、監督の指示なのかは気になるところ。5枚使った交代カードも流れを呼び込むことは出来ませんでした。こういう試合では選手の力量と同時に、監督の采配力も試されているんですけどね。


それでも、ザッケローニ時代のような主力選手に頼ったチーム作りをしていないのは確か。本田選手、香川選手が抜けても、十分戦えるチームになっていることは証明できたでしょう。しかし選手の底上げにはもう少し時間もかかりそうです。アディショナルタイムの決定機、あそこでシュートを打てなかった浅野選手は、しばらく眠れない日が続きそうですが、これを成長の糧にして欲しいですね。


結果は敗戦となりましたが、ブルガリア戦よりも100倍強化になる激しい試合でした。このような試合を逆転などでモノに出来れば、もう一段レベルが上がるのでしょうが、そこは伸びしろとして今後に期待しておきましょう。ちなみにガンバ大阪は吹田スタジアムでの勝率がいまひとつですが、日本代表もこのスタジアムと相性が悪いとなるとちょっと困りますね。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 7

名勝負度 7

満足度 6.5

強化度 8