浦和レッズ vs 川崎フロンターレ

大会:JリーグD1 2ndステージ第9節

結果:浦和レッズ 1-2 川崎フロンターレ

場所:埼玉スタジアム2002 観衆44176


年間順位1位の川崎と、2ndステージ1位の浦和との対戦を現地観戦です。まさに天下分け目の頂上決戦とともに、国内最高峰の戦いとも言えます。優勝を争う勝敗もさることながら、頂上決戦にふさわしい内容の試合を見せてくれるのかにも、注視していきたいところです。


ともにポゼッション率の高いチーム同士ですが、この試合ではホームの浦和が主導権を握る展開に。しかし先制点を決めたのは川崎でした。中村憲剛選手らしい、難しいコースを打ち抜いた素晴らしいシュート。少ないチャンスをモノにした川崎でしたが、浦和もすぐさま反撃に出ます。


前半28分に森脇選手が縦に切り込みむと、最後は李選手が押し込んで同点。前半から点の取り合いとなりましたが、試合自体はスローペース。特に川崎はボールを保持される時間が多く、浦和ゴールへ迫るシーンがなかなか見られませんでした。


後半に入っても浦和ペース。サイドからの攻撃で、何度か決定的な場面も作りましたが、この日は武藤選手が大ブレーキ。チャンスの場面でシュートをふかしてしまうシーンが目につきました。


決める時に決められないと、流れが変わるのがサッカーの常。首位攻防戦ならなおさらです。後半29分に生まれた森谷選手の決勝ゴールは、大島選手が起点となった、川崎らしい完全に崩し切った見事なゴールでした。攻撃的なチーム同士らしく、ゴール前での見せ場も作った試合ではありました。


リーグ戦の一試合としては、十分及第点の内容と言えるでしょう。しかし、首位攻防戦という特別な試合としては物足りません。連日オリンピックの白熱の試合を見ていると、なおさらそう思えてしまうのです。頂上決戦の試合に5万人集まらなかったことも、危機感を持ってほしいですね。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6

名勝負度 6

満足度 5.5

頂上決戦度 5.5