日本 vs UAE

大会:FIFAワールドカップ アジア最終予選

結果:日本 1-2 UAE

場所:埼玉スタジアム2002 観衆58895


FIFAランク49位で迎えたアジア最終予選。アジアの中でもイラン、韓国に次いで3位に位置している日本ですから、今までのような楽勝ムードは無く、苦戦も予想された中でのUAE戦です。とは言うもののアジア枠は4.5と甘く、予選敗退になることは想像しにくかったのですが、初戦で「まさか」を見せつけられることになるとは・・・


確かに審判に対して一言言いたくなる気持ちもあります。シミュレーションに簡単に欺かれ、浅野選手のゴールまでノーゴール判定。それでもこれはアジア予選では毎度お馴染みの光景。様々な不測の事態を加味しても、勝ち切る強さが今までの日本にはあったわけですが、審判の誤審がそのまま勝敗に直結してしまうほど、今の日本の実力が落ちてしまっているとも言えるのです。


手数をかけ、細かいパスを繋いで中央突破にこだわるプレーは、ハリルジャパンというよりも、ザックジャパン時代を彷彿させます。中央で相手の網にかかり、そのままカウンターを食らう姿はまさに日本の悪癖そのもの。まるでブラジルワールドカップ以前まで遡ってしまったような、日本の戦いぶりでした。


逆にUAEはやれることを全てやり切ったでしょう。露骨なまでの時間稼ぎなどは中東サッカーの一部。逆転に成功し、キーパーが当たりだしてからは、完全にジャイアントキリングのパターンに入りました。この流れを破れるとしたら個の力になりますが、ここで浅野選手や宇佐美選手が得点することが出来れば、一気に時代を掴むこともできたでしょうが・・・


「初戦を落としたチームのワールドカップ出場確率は0%」。意外とこういうジンクスってなかなか打ち破れないんですよね。それでも新たな歴史を作っていくしか日本に道は無いわけです。フランスワールドカップ予選以来のハラハラドキドキの最終予選になりそうなのは、それはそれで面白いのですが・・・


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 5.5

名勝負度 5.5

満足度 4.5

嵐の船出度 7