カマタマーレ讃岐 vs FC今治

大会:天皇杯 1回戦

結果:カマタマーレ讃岐 1-0 FC今治

場所:テレビ観戦


今まで見てきた日本代表の中で、最も面白いと思ったチームが、2013年U-17ワールドカップで見た「吉武ジャパン」でした。海外メディアから「日本のバルサ」と呼ばれるチームを作った吉武博文監督が、今シーズンから岡田さんがオーナーを務めるFC今治の監督に。


岡田さんが吉武監督を起用したことも驚きでしたが、あの華麗で強いポゼッションサッカーをもう一度見れることを、非常に楽しみにしていました。しかしFC今治の舞台は四国リーグ。なかなか試合を見れるチャンスが無く、ようやく巡って来たのが天皇杯1回戦です。


相手はJ2の讃岐。2カテゴリー上の相手ながら、FC今治がボール支配し、讃岐が引いて守る展開に。格上相手に堂々とゼッションサッカーを繰り広げるあたりは流石でしたが、その内容はいまひとつでした。U-17ワールドカップで見たゴール前での連携、連動はほとんど見られず、なによりその大会でテーマと語っていた「共鳴」という部分は感じられませんでした。


チームの狙いや、やっていることはまさに「吉武サッカー」でしたが、その質はまだまだ不十分。地域リーグという選手個々の問題もあるかもしれませんが、17歳以下の選手達であのクオリティーを引き出せた監督ですから、今後にも期待したいところです。


試合は讃岐がフリーキックの1点を守りきって、Jクラブの意地を見せました。しかし、もともと讃岐はこのスタイルのチームでもありますし、まだまだ余裕もあったようにも感じられました。選手交代をシステム変更で対応するなど、両監督のベンチワークも見応えありましたね。讃岐の北野監督は、相当意識したでしょうけど。


最後に岡田さんもベンチ入りしていましたが、オーナーが現場に口出しするのは良い組織とは言えません。そんな事は岡田さんが一番良く分かっているでしょうけど、本当はあれこれ言いたいでしょうね。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 5.5

満足度 4.5

共鳴度 4.5