日本 vs タイ

大会:FIFAワールドカップ アジア最終予選

結果:日本 2-0 タイ

場所:テレビ観戦


ピッチレポーターの中田さんが「素晴らしい試合でした」と試合後にコメントしていましたが、「本当ですか?」とツッコミたくなるほど、まったく逆の感想を持った試合でした。


「メンタル的に難しい試合だった」とハリルホジッチ監督が語っていたほど、UAE戦の敗戦の衝撃の大きさを伺い知れましたが、それでも相手はFIFAランク120位の格下相手。成長著しいタイとはいえ、普通に戦えば負ける確率の低い相手にこの内容のサッカーでは、心配にならないほうが嘘になるでしょう。


日本にとって「決定力不足」とは、永遠に向き合うテーマかもしれませんが、さすがにこれほど外すシーンを見せられると、げんなりしてしまいます。日本のコーチ陣が「あくび」をするシーンも映っていましたが、決定機を外せば外すほど試合のクオリティは下がっていく一方。オフサイド判定になったシュートでも、枠に飛ばすと外すのでは試合の面白さはまったく違うのです。


それでも先発起用に応えた原口選手と浅野選手の活躍で、ハリルホジッチ監督のクビも繋がったのかもしれません。しかし、中央に偏りがちの攻撃は改善される様子はなく、南アフリカ以降日本を引っ張って来た主力選手達にも、陰りの色が見え始めています。この試合で良かったことは勝ったことだけ。むしろUAE戦よりも一層深刻度は深まったように思います。


このままではオーストラリアやUAEにリベンジ出来るようにはとても思えません。唸るような交代策もまだお目にかかれていないハリルホジッチ監督の評価も下降曲線。原口選手のサイド起用は当たりましたが、ボランチで起用していたことのほうが疑問なわけで・・・


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5

名勝負度 4.5

満足度 4.5

決定力不足度 8