大会:アジア競技大会2018 決勝
結果:日本 1-0 中国
場所:テレビ観戦
まず驚かされたのが中国の変化。前線からのプレッシングと組織的な守備で、大いに日本も苦しめられました。つい数ヶ月前に見た中国とは、とても同じチームとは思えない変わりっぷり。まさに「監督が変ればサッカーが変る」ですね。
一方、相変わらず変化が見られないのは高倉ジャパン。急造ポジションではハイプレスを交わせるほどの、ポジショニングや組織力にはほど遠い。ボランチが狙われているにもかかわらず、中央からのビルドアップにこだわり、そこからカウンターを受けるシーンをこの大会中何度見たことか。
アジアの中でも主導権を握ることはできず、韓国や中国には、サッカーの質でも上回れてしまう現状。なんとかワンチャンスをモノにするサッカーで、頂点まで辿り着きましたが、世界の強豪相手に堂々たるサッカーを披露していたU-20の試合と比べてしまうと、物足りなく感じてしまうのです。
そんな中で、今大会目立った活躍を見せたキーパー山下選手。もともとセービングには定評がありましたが、クロスの対応や足元の技術もグっと安定感を増しました。何より少々のシュートなら止めてくれそうな雰囲気と安心感。海堀選手の引退以降、なでしこジャパンのウィークでもあった守護神の登場は、この大会での最大の収穫ではないでしょうか。
苦しみながらも勝ちきれるのは、自力が付いてきた証拠。また結果が自信となって、チームを強くすることも良くあります。ただもうそろそろ、チームの質を上げていって欲しい段階。U-20の選手達が見せてくれたような、「これぞなでしこジャパン」というサッカーを、このチームでも見せて欲しいのです。
試合採点
ハッスル度 6.5
見応え度 5.5
名勝負度 6
満足度 5.5
ワンチャンス度 8
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