このことからも、高倉監督の続投は既定路線で、東京オリンピックまでが契約なのだろうと推測されますが、これほどプレッシャーのかからない代表監督も珍しいのではないでしょうか。疑問だらけだった高倉ジャパンの3年間。それでも世代交代に積極的に乗り出すなど、もちろん功績もありました。高倉監督の良かった点、悪かった点。協会はしっかりと判断した上で、続投か交代かの決断をして欲しいものです。
しかしながら、個人的には東京オリンピックを高倉監督にませかるのには心許ない。戦術、采配、チームマネジメント、発信力。どれを取っても今回のワールドカップまでの過程で評価を下げました。特に気になるのが毎試合のように聞かれる選手への「不満」。その不満はそのまま監督自身に向けて欲しいと、いつも感じてしまうのですけどね。
体格で劣る日本だからこそ、戦術や組織力がより重要になってくる監督の仕事。選手のアイディアだけに頼るのではなく、交代カードで勢いをもたらし、アメリカ以上にセットプレーのデザインも必要。理想は五分五分の試合をベンチワークで勝たすことの出来る監督。東京オリンピックまであと1年。変えるとしたらこのタイミングしかないわけで、個人的にお勧めしたい「なでしこジャパン次期監督」を、勝手に考えてみました。
永田雅人(日テレ・ベレーザ監督)
高倉監督が「自由」なら、永田監督は「規律」のサッカー。システムも4ー1ー4ー1と、顔ぶれはほとんど同じでも、やっているサッカーは別物。もちろん質や見栄えもベレーザの方が上。三浦選手をボランチにコンバートしたのも永田監督で、選手の適正を見抜く目も確か。テストに時間を消費することもなくなるでしょう。Jリーグでもなかなか成功していない、「5レーン」サッカーを就任1年目で完成。現実的という意味でも、ダントツのお勧めナンバーワン監督。
吉武博文(FC今治前監督)
「まるでバルサ」と驚かれたU-17ワールドカップ。今流行りの「バルサ化」を、日本で唯一実現させた監督。ショートパス主体のポゼッションサッカーは、なでしこジャパンにもぴったり。「ボランチが10人でも戦える」と言うように、体格差の関係ない日本人に合ったサッカーなのも魅力。東京オリンピックでこのサッカーを披露できば、世界を驚かすこと間違いなし。「元教師」という経歴からも、女子代表の監督にも向いているのでは。
星川敬(INAC神戸元監督)
INAC神戸の黄金時代を率いた監督。現在はヨーロッパで活躍する数少ない日本人指導者の一人。印象深いのはINAC神戸とオリンピック・リヨンの対戦。延長の末、敗れはしたものの、無敵のヨーロッパ王者に一歩も引かない互角の勝負を展開。なでしこジャパンとフランス代表の代理戦争とも呼ばれた試合でしたが、防戦一方だったロンドン五輪の佐々木監督よりも、高い評価を受けた監督。
ピア・スンドハーゲ(スウェーデン代表前監督)
アメリカ代表時代は、なでしこジャパンとも何度も名勝負を繰り広げた監督。2012年にはFIFA女子最優秀監督賞を受賞した、女子サッカー界の大物監督も現在はフリー。経験や実績も申し分なし。何より「世界」を知っている外国人監督。なぜ女子代表は今まで一度も外国人監督がいないんですかね?
岡田武史(日本代表元監督)
今後一生涯は無いであろう自国開催のオリンピック。どの種目でもその競技のエース級の監督が就任。ならば日本サッカーのエース監督と言えば、岡田監督か西野監督。注目度や発信力という点でも、岡田さんがやってくれればインパクト間違いなし。現実性はほとんどないですが、開催国の「東京オリンピック」なら、これくらいのキャスティングをして欲しいですけどね。
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