好きなスタジアム ベスト20映画なら映画館、芝居なら劇場、そしてスポーツを見るならスタジアム。しかしながら日本のスタジアムの多くは、スポーツを「見る場所」ではなく「する場所」、「観戦者ファースト」よりも「アスリートファースト」。それでも近年ではようやくスポーツを「見る場所」として、より良いスタジアムを望む声も多くなって来ました。スタジアムはその国のスポーツ文化を映し出す鏡。何度でも行きたいスタジアムや、残念なスタジアム。日本にもいろいろありますが、今まで訪れた中から→(https://stadiumreport.amebaownd.com)、日本の好印象スタジアムベスト20を発表したいと思います。完全に個人の独断と偏見によるものですので、ご容赦ください。番外 ...11Dec2021コラムピックアップ
好きなアリーナ ベスト20「アリーナ」と「体育館」の違いを一言で表すと、スポーツを「見る場所」と「する場所」。残念ながら日本の屋内施設の多くは「アリーナ」とは呼べない「体育館」で、スポーツを「する」ための施設がほとんどのように感じます。しかし、ようやくBリーグという屋内プロスポーツリーグが誕生し、沖縄アリーナという夢のアリーナの登場によって、バスケットボールワールドカップの招致にも成功。良いアリーナが観客を呼び込むことを認識され、今後も続々と新アリーナ構想が進行中。エンターテインメント会場として、日本のアリーナに対する認識も変わりつつあるようです。そんな日本のアリーナの今まで訪れた中から→(https://stadiumreport.amebaownd.co...04Dec2021コラムピックアップ
東京オリンピック名勝負 ベスト5オリンピックを自国開催する意義とは何か? それは「スポーツを観戦する文化」の発揚だと思っている。日本人は「オリンピック好き」と言われているが、正確には「お祭り好き」と言った方が正しいだろう。大会期間中は大いに盛り上がるものの、祭りが終われば水が引くように離れていく。日常的に「スポーツを見る」という文化の点では後進国のように見える。スタジアムが満員になるのは一部のメジャースポーツだけ。オリンピック種目になっている競技でさえ、普段は閑古鳥が鳴くような中で試合が行われているのも珍しくない。そんな多くのマイナースポーツにとって、オリンピックは大観衆の前でお披露目できる数少ない大会なのだ。北京五輪でのソフトボール金メダル。平昌五輪でのカーリン...09Aug2021コラム
サッカーが見やすい陸上競技場 ベスト10J1クラブで「球技専用スタジアム」を利用しているのは、20クラブ中14クラブと意外と多い。それだけサッカースタジアムの「見やすさ」や、「臨場感」に慣れているファンも多くなっていることでしょう。逆にそういう人達にとって、陸上競技場でのサッカー観戦の「見にくさ」「臨場感の乏しさ」は一段と残念に感じてしまうもの。2002年日韓ワールドカップでは10会場のうち6会場。2019年のラグビーワールドカップでは、12会場のうち5会場が陸上競技場で行われました。前回大会のロシアワールドカップが全て「サッカー専用スタジアム」で行われたことと比較すると、あまりに寂しい日本のスタジアム環境。サッカースタジアム後進国とも言えるでしょう。だからといって、陸上...20Mar2021コラムピックアップ
スタジアム「コレオグラフィー」集スタジアムの芸術コレオグラフィー。サポーター自身を使ったビジュアルで選手を後押し。ビッグマッチなどここぞの試合で行われ、壮大なコレオグラフィーに出会った時には、それだけでチケット代を払った価値が十分あるほど。テレビ観戦では味わえない、スタジアム観戦ならではの楽しみの一つと言えるでしょう。しかしながら毎試合必ず見られるものではなく、もちろん手間も費用もかかっていることでしょう。だからこそ見られた試合は大ラッキー。コレオグラフィー発動にはビッグマッチなどいろいろ決まりもあるでしょうが、やはり最大の条件は「満員」であること。スタンドが埋まらないことにはビジュアルにならないわけで、それは密集度が高いほど綺麗に浮かび上がるもの。そんなソーシャ...22Jan2021コラムピックアップ
なでしこリーグ2020年のMVP・ベスト11を勝手に決めてみた年を越して2021年になった現在でも、なでしこリーグ2020年の表彰式は行なわれていない。感染症の観点から式典を行わないのは理解できますが、それと表彰選手を決めることは別の話。大会やイベントが、何のアナウンスもなくシレっと中止になることもよくある女子サッカー界ですが、さすがに歴史に名を残す個人タイトルを、シレッと無かったことにするのはマズイでしょう。そんなわけでリーグ側をつっつく意味でも、勝手になでしこリーグ2020年の表彰選手を選んでみました。完全に個人の独断と偏見によるものですので、ご容赦ください。【優勝】浦和レッドダイヤモンズレディース11Jan2021コラム
2020年名勝負 ベスト5本来なら2020年は東京オリンピック・パラリンピックイヤー。スポーツの祭典で盛り上がるはずだった年が、まさかこんな状況になろうとは。打撃を受けた業界は数多くありますが、スポーツ含めたエンターテインメント業界もその中の一つ。当然「見る側」も応援禁止や入場制限など、観戦環境も激変。当たり前だったことが当たり前でなくなり、普通にスポーツ観戦出来るありがたさも再認識。この状況が一日でも早く収束することを願うばかりですが、一生忘れられない一年にもなったことも確か。そんな状況下で、スポーツイベントやビッグマッチの数も減少。川崎フロンターレの独走や、ソフトバンクホークスの日本シリーズ4連勝に象徴されるように、「名勝負」も不作の年だったと言えるでし...30Dec2020コラム
スポーツ名勝負 ベスト10「名勝負」の定義とは、第三者が見ても面白い試合。なでしこジャパンがドイツの人達を魅了したように、ラグビーのエディージャパンがイギリス人の心を鷲掴みしたように、どちらの応援もしていない人達を、感動させるような試合に出会った時の幸福感。そんな試合を見たいがために、中立の立場でスタジアム観戦を続けています。しかしながら、「結果が全て」「勝たなければ意味はない」とは、日本でよく聞かれるフレーズ。しかしそれは、プレーする側の言葉であって、観戦する側もそうなってしまってはもったいない。「結果が全て」の勝利至上主義が、「勝てばフィーバー、負ければ衰退」を繰り返えさせている日本のスポーツ界。勝ち負けだけなら、ネットニュースを見るだけで十分。せっかく...07Jun2020コラムピックアップ
東京オリンピックの新設会場は今こんな感じ本来であれば、東京オリンピックまで2ヶ月弱。そのために新しく建設されることになった、スタジアムやアリーナなど、新設のオリンピック会場は数多くあります。それらの会場でテストを兼ねたプレ大会も、ここに来て軒並み中止の憂き目に。そんな日の目を見る機会が無くなってしまった、東京オリンピックの新会場は、現在どのような状況になっているのでしょうか?会場の多くのは既に完成していて、あとはオリンピックを待つばかり。そう思って実際に見学に行ってみると、意外とほとんどが現在も何かしらの工事作業中。中には「大丈夫?」と、心配になるものまで。東京オリンピックが延期となったことで唯一利点があったとすれば、この会場整備の準備期間が、1年余裕が出来たことかもしれ...16May2020コラム
好きなサッカー解説者 男女別ベスト10スタジアムで試合観戦した後、帰宅後に録画でその試合を見ると、現地で見た印象とガラっと変わることがたまにあります。それはテレビ中継の伝え方によるところが大きく、特にプロ選手やプロ監督であった解説者の言葉には、大きく影響されてしまうもの。そんな元プロの人達が大多数のサッカー解説者達ではありますが、ワンプレーごと細かく解説されるプロ野球解説者達と比べ、「気持ちが足りない」「勝つ気が見えない」といった、精神論的な表現が聞かれることもまれにあるサッカー解説。その一方で、プロの視点ならではの解説を聞かれた時は、「なるほど」「そうだったのか」と、感心しながら試合を楽しめるのもテレビ観戦の醍醐味。野球と比べてプレーの意図を説明しにくいサッカーだから...03May2020コラム
残念なスタジアム ワースト10休日にスタジアムでスポーツ観戦。そんな当たり前だった日常が、どれだけ幸せで、素晴らしいことだったかを実感している今日この頃。そんな当たり前の日常が、一日でも早く戻ってくることを願いつつ、暇なので1ヶ月ぶりにブログでも更新。日本にも全国津々浦々、数多くのスタジアムが存在していますが、残念ながら、感動するような素晴らしいスタジアムに出会えることはごくわずか。逆に、「見にくい」「狭い」「遠い」「何もない」といった、「残念なスタジアム」の方が大多数なのではないでしょうか。その「残念なスタジアム」の不自由さも、振り切れてしまえば「特徴」や「話のネタ」にもなるわけで。そんな愛すべき日本の「残念なスタジアム」を今まで訪れた中から→(https:/...18Apr2020コラムピックアップ
2019年名勝負 ベスト102019年は世界大会の多かった年。FIFA女子ワールドカップに始まり、バレーやバスケ、世界陸上にハンドボールなどなど。プレミア12での、侍ジャパンの優勝も記憶に新しいところですが、やはり今年の主役はラグビーワールドカップ。2019年のスポーツ「一人勝ち」状態で、日本中をラグビー熱で覆い尽くした1ヶ月半。僕自身も期間中はラグビーにどっぷり浸かり、自国開催の「ワールドカップ」の素晴らしさを再認識することが出来ました。Jリーグも過去最高の動員記録を作るなど、ちょっとしたブーム再来状態。欧州のように、代表チームよりも各クラブの応援に熱が入る人も多くなり、それだけサッカー文化が成熟して来た証でしょうか。その一方で、まだまだ代表の結果頼みなのが...30Dec2019コラム