大会:ラグビーワールドカップJAPN 2019
結果:日本 28-21 スコットランド
場所:横浜国際総合競技場 観衆67666
台風によって開催が危ぶまれた大一番。まずは被災に遭われた方々の早期復旧を願うとともに、中止にならなかったことに安堵。地震や台風は日本の宿命ともいえる自然災害ですが、一生に一度のラグビーワールドカップ期間中に、数十年に一度クラスの台風が来てしまうとは・・・
さて、この試合前で日本が決勝トーナメントに進出する条件は以下の通り。
勝利→○
引き分け→○
負け(ボーナスポイント2点)→○
負け(ボーナスポイント1点)→スコットランドが3トライ以下なら○
負け(ボーナスポイント1点)→スコットランドが4トライ以上なら得失点差
負け(ボーナスポイント0点)→●
という感じで日本が有利のような、そうでもないような。これを頭に入れて観戦しないと、負けても喜んでる人がいたりと、混乱してしまいますからね。とにかく非常に複雑なシチュエーション。まぁこのルールがあることで、最後までどこが勝ち抜けするか分からない面白さがあるのです。
歴史的瞬間を見ようと、スタジアムは試合前から凄い熱気。外国の人達も日本を応援してくれるのは、多国籍なラグビーならでは。とにかく日本サポーターの熱の入りようは凄いもんで、一種異様な雰囲気だった横浜国際総合競技場。
しかし開始6分でスコットランドにトライを決められると、「やっぱり強いな」と実感。しかし、今の日本も十分強い。アイルランドに完勝した時のように、17分には福岡選手→松島選手と繋いでトライ。25分にも稲垣選手のトライが決まり逆転。
この試合ではキックを使わずに、後方からでもパスを繋いでいく日本。エディジャパン時代を彷彿させますが、日程的にも休養十分。ホームアドバンテージも生かして、ポゼッションで圧倒。守備に追われるスコットランドに、3トライを決めるこれ以上ない前半。
後半早々にもターンオーバーから福岡選手のトライが決まり、ノルマの4トライも達成。これで勝利は間違いないと確信したのものの、やはりスコットランドは諦めなかった。50分、54分と立て続けにトライを決めて7点差。幻のトライもあり、肝を冷やしましたが、その後も日本は防戦一方に。
前半は痛感な攻撃で魅了し、後半は粘りのディフェンスでハラハラ。ラグビーは実力差が試合に反映されやすく、この大会でも大差が付く試合も多数。なかなか名勝負が生まれにくいなかで、一際面白い試合を見せてくれているのが我らが日本。予選を1位で勝ち抜いたこと以上に、誇らしいことだと思うのです。
スコットランドの猛攻を耐えしのぎ、日本は史上初めての決勝トーナメント進出。その瞬間のスタジアムの熱狂ときたら凄いものでしたよ。もちろん僕もその場に居合わせることができて感激。そして日本の挑戦はまだ続くことに。今の日本の強さだったら、まだまだ新たな扉を開いていきそうな、そんな予感もしちゃいますけどね。
試合採点
ハッスル度 8
見応え度 8
名勝負度 7
満足度 9
熱狂度 10
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