大会:2019 WBSC プレミア12
結果:日本 10-8 韓国
場所:東京ドーム 観衆44224
すでに日本、韓国ともに3勝1敗で決勝進出決定。本来なら決勝へ向けての大一番になるであろう試合だったはずが、一転消化試合に。しかも2日続けての日韓戦ですから、どういう興味を持って見るかが難しかった試合。
しかしそんな心配をよそに、試合は白熱の打撃戦に。3回の攻撃では鈴木選手のタイムリーを口火に、打者一巡の猛攻で6得点。しかしすぐさま韓国も反撃に転じ、連続タイムリーなどで5得点。早々にピッチャー交代を踏み切った韓国に対し、岸投手で粘った稲葉監督は、決勝を見据えての采配か。
その後も両チームのピッチャーは、フォアボールが多いピリっとしない展開。日本は5回にノーアウト満塁と逆転のピンチを迎えましたが、外崎選手がタッチアップをホームで刺すビックプレー。細かいミスが目立った韓国とは対照的に、守備で流れを掴んだ日本。その裏には山田選手、丸選手のタイムリーが飛び出しリードを広げます。
しかし韓国も粘り強い。7回にはカン・ペクホウ選手の2点タイムリーが飛び出し、再び1点差まで詰め寄る韓国。静かだった韓国応援団も「テーハミング」の大合唱。
その後1点を追加し、からくも逃げ切った日本。ただ、このノープレッシャーの消化試合でも、韓国の粘りは凄いなという印象。前哨戦ですらこの展開。明日の決勝はどうなってしまうのか? しかし、雰囲気から何から、全く違う試合になるのは間違いないでしょうけどね。
観客動員の少なさも問題になっているプレミア12ですが、この試合ではフルハウスの満員。ラグビーワールドカップと比べるまでもありませんが、やはり「世界大会」という雰囲気はほとんどなし。アメリカ、キューバあたりが、もう少し本腰入れてもらわないと、なかなかワールドワイドには盛り上がっていかないかもしれませんね。
ただ野球の日本代表戦の会場で目につくのが、巨人や横浜、ヤクルトや西武などなど、各チームのユニホームを着たファンの多さ。サッカーやラグビーの代表戦では、代表チームのユニホーム一色になるのとは明らかな違い。それは普段のリーグと日本代表が繋がっている証とも言えるわけで。「日本代表だけのファン」が少ない野球界は、それだけ成熟しているとも言えるのではないでしょうか。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 6.5
名勝負度 6.5
満足度 6.5
乱打戦度 7
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