京都サンガFC vs 松本山雅FC

大会:JリーグD2 第14節

結果:京都 2-2 松本

場所:サンガスタジアム 観衆3194


今年オープンした京都の新スタジアム「サンガスタジアム by KYOCERA」。専用スタジアムならではの素晴らしい眺めと快適性で、今までの西京極と比べたら目覚ましいアップグレード感。それだけに、現状の入場人数や応援に制限がかかっているのは残念。スタジアムが真の姿を発揮する時は、「満員」になった時ですからね。


今シーズンは特別ルールで、交代枠の5枚拡大など新たな試みが見られていますが、その中でもレフリーのファールの基準の変化も目につきます。今までならファールになっていたような接触プレーでも、流される傾向にある今シーズン。激しいコンタクトプレーも増え、試合の流れが途切れることなく、逆に決定的な場面も増える好循環。


この試合でもレフリーがアドバンテージを取ったことで、シュートシーンに繋がる場面が何度かありました。試合の見どころが増すヒットな改変。5枚交代とともに、今シーズンの試合のアグレッシブさ向上の一因となっているのではないでしょうか。


試合は序盤から一進一退の攻防が続いていましたが、前半48分、中央でボールを受けたピーター・ウタカ選手が振り向きざまにズドン。前半ラストプレーで先制点を奪い最高の形で折り返す京都。


しかし松本も64分、セルジーニョ選手がハーフスペースでボールを受けると、クロスを阪野選手が頭で合わせて同点。77分にはセルジーニョ選手がフリーキックを豪快に突き刺すスーパーゴールで逆点。かなり距離のあるフリーキックだったため、スマホをいじってる間に、このゴラッソを見逃す失態をしたのはここだけの話。


敗戦濃厚な雰囲気漂う京都。しかし81分に森脇選手が投入されると、大きな声で檄を飛ばしてチームを鼓舞。応援が制限される環境の中で、スタジアム中に響く森脇選手の声。チームだけでなく、サポーターも森脇選手の声に後押しされる形で拍手を送ります。


そして迎えた後半アディショナルタイム、ピーター・ウタカ選手のポストプレーから、中野選手がゴール右上を撃ち抜く劇的同点弾。その後もホイッスルが鳴るまで、逆転を目指して攻め込む京都。結局同点のままタイムアップとなりましたが、最後の最後までゴールを目指した気持ちのいいゲーム。スタジアムの雰囲気まで変えた森脇選手の鼓舞。チームの雰囲気を変えられる選手。上手い選手以上に重要だったりするんですよね。


試合採点

ハッスル度 7

見応え度 7

名勝負度 7

満足度 7

鼓舞度 7