本来なら2020年は東京オリンピック・パラリンピックイヤー。スポーツの祭典で盛り上がるはずだった年が、まさかこんな状況になろうとは。打撃を受けた業界は数多くありますが、スポーツ含めたエンターテインメント業界もその中の一つ。当然「見る側」も応援禁止や入場制限など、観戦環境も激変。当たり前だったことが当たり前でなくなり、普通にスポーツ観戦出来るありがたさも再認識。この状況が一日でも早く収束することを願うばかりですが、一生忘れられない一年にもなったことも確か。
そんな状況下で、スポーツイベントやビッグマッチの数も減少。川崎フロンターレの独走や、ソフトバンクホークスの日本シリーズ4連勝に象徴されるように、「名勝負」も不作の年だったと言えるでしょう。来年が明るい年になるかはいまだ分かりませんが、2021年はフットサルのワールドカップや、サッカー女子のプロリーグ「WEリーグ」も発足。フットサル・女子サッカー共にワールドカップの日本招致に失敗するという、散々だった日本サッカー協会。失敗を取り戻すだけのアピールや働きかけにも期待したいところです。
その一方で野球のWBCは延期となり、そして何より東京オリンピック・パラリンピックは無事開催されるのか。世界中が経済的にも大打撃を受け、先の見えない状況が続いていますが、オリンピック・パラリンピックという「切り札」を持っている国は日本だけ。現状まだまだ不透明な状況ではありますが、安倍元首相が言ったように、「感染症に打ち勝った証」の大会となってもらうことを期待してやみません。
2020年のスポーツ現地観戦は48回。
内訳は以下の通りでした。
・サッカー 23回
・フットサル 1回
・バスケットボール 8回
・野球 7回
・ソフトボール 1回
・バレーボール 4回
・ラグビー 2回
・アイスホッケー 2回
チケット代 合計9万4223円
それでは2020年の名勝負ベスト5です。
番外(サッカー)
大会:JリーグD2 第6節
結果:ジェフユナイテッド千葉 1-2 東京ヴェルディ
場所:フクダ電子アリーナ
緊急事態宣言後に、最初に訪れた試合。当たり前だった日常が、当たり前でなくなってしまった世界で、改めてスポーツ観戦できる喜びを感じた瞬間。試合のことあまり覚えていませんが、アンセムに乗って選手が入場して来た時には、さすがにグっとくるものがありましたよ。
第5位(サッカー)
大会:FUJI XEROX SUPER CUP 2020
結果:横浜F・マリノス 3-3(PK2-3) ヴィッセル神戸
場所:埼玉スタジアム2002
PK9人連続失敗という珍事もありながら、試合自体は攻撃的なクラブ同士らしくアグレシッブな攻防。プレシーズンマッチをベスト5に入れるほど名勝負不作の年だったわけですが、5万人で埋まるスタジアムの光景は、今となっては信じられないくらい。
第4位(サッカー)
大会:JリーグD1 第30節
結果:川崎フロンターレ 3-1 横浜F・マリノス
場所:テレビ観戦
2019年チャンピオンと2020年チャンピオンの対戦は、今シーズンのJリーグベストバウトの呼び声も高い。両クラブの特徴も発揮し合うハイレベルの攻防に、レッドカードありPKストップありと、エンタメ度も満載だった見応えたっぷりの試合。
第3位(カーリング)
大会:カーリング日本選手権2020 決勝
結果:ロコ・ソラーレ 7-6 中部電力
場所:テレビ観戦
遥か昔のように感じますが、ギリギリコロナ騒動前に行われた日本選手権。頂上決戦に相応しく、息詰まる攻防は延長の末にロコ・ソラーレが優勝返り咲き。しかし出場権を獲得した世界選手権は中止となってしまいました。
第2位(サッカー)
大会:皇后杯 決勝
結果:浦和レッズレディース 3-4 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
場所:テレビ観戦
硬い試合が多くなりがちの決勝戦で、両チーム合計7得点が入る見応え十分だった攻防。来年発足するプロリーグ「WEリーグ」に期待することは、こんな試合を一試合でも多く見せて欲しいということだけ。
第1位(柔道)
大会:男子66kg級日本代表内定選手決定戦
結果:丸山城志郎 ●-○ 阿部一二三
場所:テレビ観戦
史上初の無観客ワンマッチは、まさに現代版巌流島決戦。実力伯仲の戦いはなんと24分間の大激戦。12月の最後になって、こんな名勝負を見せてくれた両選手には、ただただ「ありがとうございます」ですよ。
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