なでしこリーグ2020年のMVP・ベスト11を勝手に決めてみた

年を越して2021年になった現在でも、なでしこリーグ2020年の表彰式は行なわれていない。感染症の観点から式典を行わないのは理解できますが、それと表彰選手を決めることは別の話。大会やイベントが、何のアナウンスもなくシレっと中止になることもよくある女子サッカー界ですが、さすがに歴史に名を残す個人タイトルを、シレッと無かったことにするのはマズイでしょう。そんなわけでリーグ側をつっつく意味でも、勝手になでしこリーグ2020年の表彰選手を選んでみました。完全に個人の独断と偏見によるものですので、ご容赦ください。



【優勝】

浦和レッドダイヤモンズレディース

ベレーザの6連覇を止め、2014年以来の優勝。観客動員数でもリーグトップとなり、成績・人気面でなでしこリーグの2020シーズンを牽引したクラブとなりました。



【得点王】

菅澤優衣香(浦和)17得点

5年ぶり3回目の得点王。ゴールを量産していたジェフ千葉時代よりも、ストライカーとしての幅が広がっているようにも見える。日本人離れしたフィジカルの強さで、海外でのプレーも見て見たい選手ではあるが。



【優勝監督賞】

森栄次(浦和)

昨シーズンから浦和の変化は見て取れましたが、それが実を結んだ今シーズン。清家選手のサイドバックコンバートや、高橋選手の二刀流起用など、選手の長所を生かした起用方も的確で面白い。



【新人賞】

木下桃香(日テレ)

「新人」の規定を理解していないので該当するかは分かりませんが、成長著しい17歳。アンダー世代では名の通った選手ですが、リーグ終盤ではベレーザの主力級としても活躍。堂々としたプレーぶりに期待が持てる。



【敢闘賞】

南萌華(浦和)

ゴールキーパー、センターバック、センターフォワードの安定がチーム強化の鍵とも言われますが、大きかった南選手の成長。日本代表にも定着し、熊谷選手を超える選手になれるか注目。あまり日の目を見ないディフェンダーを選びたかったというのもありますが。



【最優秀選手賞(MVP)】

菅澤優衣香(浦和)

得点王のいるチームはそりゃ強い。チームの得点源となり、浦和優勝に大きく貢献。ゴール後のパフォーマンスも女子選手の中ではカッコよく決まっているのも好感。



【ベストイレブン】

▽GK

池田咲紀子(浦和)

▽DF

清家貴子(浦和)

南萌華(浦和)

イ・ヒョギョン (新潟)

鮫島彩(I神戸)

▽MF

長谷川唯(日テレ)

小林里歌子(日テレ)

猶本光(浦和)

柴田華絵(浦和)

▽FW

浜田遥(仙台)

菅澤優衣香(浦和)

2020年はアタッカー陣が活躍したシーズン。菅澤選手を筆頭に、浜田選手や小林選手がチームのエースに成長。移籍で注目された田中美南選手も、12得点と新チームで十分立派な成績。千葉では大滝選手や成宮選手の活躍も目立ちました。得点が多く入る試合が多くなり、試合のエンタメ性向上にも繋がる好結果。ゴールキーパーでは神戸のスタンボー選手がレギューラーに定着するなど、今まで期待されていた選手が頭角を現したシーズンだったのではないでしょうか。


1年あればガラリと変わる勢力図。それだけに日本代表の活動がほとんど出来なかったことも残念。もし昨年に東京オリンピックが開催されていたら、だいぶ違ったスタメンになっていたのかもしれませんね。来シーズンはほとんどのクラブが「WEリーグ」へとステージを移すことになりますが、来年のベスト11にはどんな顔ぶれが並ぶでしょうか。とその前に、公式の2020年ベスト11の発表を待っているところではありますが。