大会:国際親善試合
結果:日本 8-0 ウクライナ
場所:テレビ観戦
オリンピックまで残り3試合。男子U-24代表はアルゼンチンやスペインなど、しっかり強豪国との対戦が組まれているのに対し、女子の相手は格下ばかり。高倉ジャパンの課題は「格上に勝てない」とハッキリしているだけに、マッチメイクには疑問。せめて同格くらいの相手を呼ぶことも難しかったのでしょうか。
それでも試合序盤はウクライナに押し込まれる場面もありましたが、時間とともに日本ペースに。5分に塩越選手のゴールで先制すると、30分には岩渕選手の見事なボレー。攻守において一人違うレベルに見えるプレーで、日本の攻撃を牽引する岩渕選手。長谷川選手のポジションチェンジのカバーをするなど、気が利く所も成長が感じられます。
長年左サイドバックを守っていた鮫島選手に代わり、ここに来て北村選手が序列をリード。この辺りはオリンピックが1年延期された影響とも言えるでしょう。一列前の攻撃的なポジションも出来る北村選手の成長は喜ばしいですが、アメリカやオランダなどのスーパーなウィングと対峙した時のディフェンス力は未知数。
驚いたのが後半に入っての4ー3ー3のテスト。この布陣は高倉ジャパンでは数回しかお目にかかれていないので、ちょっとビックリ。中島選手をアンカーに置いて、杉田選手と林選手のインサイドハーフ。ベレーザの選手が多いわけだから、システム自体もベレーザ式を使えばいいのにとは常々思っていたこと。高倉監督の手応えは気になるところですが、まだこの布陣を捨てていなかったことは嬉しいところ。
代表の左サイドでは居心地が悪そうに見える長谷川選手が、ベレーザではノビノビプレーしていたのがインサイドハーフ。杉田選手にも同じことが言えるわけですが、長谷川選手、杉田選手を2枚並べる布陣も見てみたいんですけどね。
多くの選手が得点を重ねて8得点。アピールしたい選手の気持ちも見えてくる試合でしたが、多くのバリエーションから得点が取れたことはもちろん収穫。得点が欲しい時に宝田選手を前線に上げて、闘莉王選手みたいにパワープレーもできそうですし。とは言っても「相手にとって不足あり」。まぁ次のメキシコ戦は、多少は普通の試合が見られそうですが。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 6
名勝負度 4
満足度 6.5
バリエーション度 6.5
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