なでしこジャパン vs メキシコ

大会:国際親善試合

結果:日本 5-1 メキシコ

場所:テレビ観戦


2021年に入って実力差が開き過ぎた相手ばかりとの対戦でしたが、ようやくワールドカップ出場国レベルのメキシコとの対戦。それでも日本にとっては格下であることは否めませんが、今までの試合と比べれば遥かに内容のあったゲーム。最終的には点差も開きましたが、久しぶりに試合らしい試合を見れたと言えるでしょう。


ウクライナ戦から6人変えての4-2-3-1スタート。ユルユルの相手から急にメキシコのプレッシングにはプレッシャーも感じたでしょうが、それでも日本は慌てることなく繋いでいくサッカーを展開。攻守の切り替えの部分でもボランチ2枚がしっかり機能し、先制点となった岩渕選手のゴールも林選手のスルーパスから。それにしても岩渕選手のファーストタッチからシュートまでの流れは「お見事」の一言。


岩渕選手と田中選手は神戸時代もコンビを組んでいましたが、代表になると一転「点取り屋」に変わるのは不思議なところ。それだけ高倉監督との相性が良いのでしょうが、今では「岩渕ジャパン」とも言える欠かすことのできない存在に。大きな大会を万全な状態で迎えた記憶がないこともあり、とにかく岩渕選手はここからの怪我だけは気をつけてもらいたい。


当落線上にいるであろう選手達も次々と結果を出し、男子代表と同様に良い競争原理が働いている現在。田中選手がゴールした時に、他の選手達が大喜びしていたのも印象的でした。


ウクライナ戦同様に途中から4-3-3へ。こちらの期待に応える形で、長谷川選手と杉田選手をインサドハーフ2枚で並べてくれましたが、それもあっという間に長谷川選手が交代。いったい何だったのかという感じですが、高倉監督の中では、長谷川選手と杉田選手はどちらか一方という考えか。


良い形の攻撃が数多く見られた楽しい試合ではあったものの、失点シーンはまさに日本の弱点。しばらく強豪国と対戦していないので忘れてしまいそうでしたが、サイドを深くエグられて失点する場面を何度見てきたか。メキシコどころではないスピード、フィジカルのサイドアタッカーがオリンピックには続々と集結。久しくそのレベルの相手と対戦しないまま本番を迎えてしまうのか? メンバー選考後、ラスト1試合の強化試合の対戦相手選びは最重要なのです。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6

満足度 7

岩渕ジャパン度 7