大会:東京オリンピック2020
結果:日本 1-0 チリ
場所:テレビ観戦
グループリーグ最終戦で台風が直撃。めったに来ない東北ルート通って、わざわざ仙台にいる日本戦へピンポイントの狙い撃ち。ラグビーワールドカップでもイタリア代表が戦えずに予選敗退するハメとなった再現も考えられただけに、無事開催されたことが何より。
負ければ終わりの崖っぷちのチリ戦。前評判以上にカナダやイギリスにも善戦していたチリには、日本も苦しめられるだろうと思いつつ、先制点が入る時間帯がカギと予想。
イギリス戦からもメンバー5人変えながら、上手くターンオーバーを行っている高倉監督。しかしその割に前線からの守備の運動量は少なく、相変わらず連動したプレッシングは見られない。「奪う守備」の無さを解説の岩清水選手も再三指摘していましたが、これはベンチからの指示なのか、選手の判断なのか? いずれにしても崖っぷちの日本に、省エネする意味はないわけですが。
逆にチリのディフェンスは気迫十分。日本にボールを持たれたとしても、最後の場面では体を投げ出しシュートブロック。ここまでイギリスにもカナダにも大量失点を許さずに来たわけですが、その大きな要因となっていたのがキーパーのエンドレル選手。噂通りの守護神ぶりを見せ、日本のロングシュートでは可能性を感じさせないほどの安定感。
気がつけば60分を過ぎてもスコアレスと、完全にチリの狙い通りの試合展開。気持ちの入ったディフェンスに、キーパーのビッグセーブと、ジャイアントキリングが起こりそうなパターンに入ってしまった68分。フランシスカ・ララ選手のヘディングシュートが、クロスバーを叩き真下のゴールラインへ。
「肝を冷やす」とはこのことですが、ゴールインにも見えたボールは、ラインを割っておらずノーゴール判定。運も味方してくれた77分、田中選手が決勝ゴールを決めて勝負アリ。
まぁ予想はしていたものの、それ以上の大苦戦にハラハラもの。攻撃陣もなかなかコンビネーションで崩せなくなっていますが、その要因の一つは長谷川選手の不調。左でも中央でもそして右サイドでも、高倉監督も使う場所に頭を悩ませているようですが、本領発揮してもらわないと困るキーマン。「岩渕対策」も今まで以上に行われるでしょうから、特にその両サイドの選手の活躍は必須なのです。
この試合のエンドレル選手のように、キーパーのビッグセーブも上位対決には不可欠ですが、山下選手も池田選手も、自らピンチを招いているようでは心もとない。唯一の利点はターンオーバーを行い、体力的にはまだまだ戦えそうなことでしょうか。
ただ、なぜだか「運」は持っていそうな日本。台風もギリギリで持ってくれて、アメリカが2位通過してくれるという幸運。もちろんスウェーデンも強豪ですが、アメリカに比べれば日本との相性は良い。なによりあのゴールラインを割らなかったシュートが、何かを暗示しているんじゃないかと思いたくなりますけどね。
試合採点
ハッスル度 6.5
見応え度 6
名勝負度 5.5
満足度 6.5
肝を冷やす度 8
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