U-24日本 vs U-24メキシコ

大会:東京オリンピック2020 3位決定戦

結果:日本 1-3 メキシコ

場所:テレビ観戦


この試合を迎える前に、日本はどれだけの「余力」を残していたか。ほぼメンバーを固定して戦ってきた森保監督。主力の久保選手、堂安選手、消耗の激しいボランチの田中選手、遠藤選手も全試合先発出場。守備の要の吉田選手にいたっては全試合フル出場だ。


日本は長い間、どんな試合でも絶対に負けられない「一戦必勝」のスタイルで戦ってきた経緯がある。それは日本の世界での立ち位置から、目標が目の前の「1勝」、「予選突破」となっていたからだ。


そんな中で日本が初めて「先を見据えた」采配を見せたのが、ロシアワールドカップでの西野監督。1勝1分で予選敗退の可能性もある中で、3戦目をターンオーバー。ワールドカップという舞台で、初めて「余力」を残した日本は、ベスト8に最も近づいた瞬間でもあった。


しかしながら、常に「ベストメンバー」で戦って欲しいと思うのがファン心理。選手を入れ替えながら戦っていた女子代表の高倉監督へも、「なぜ毎試合変えるのか?」という記事も見かけたほど「ベストメンバー論」は根強い。


選手を変えて結果が出なかった場合は、批判の的にもなりやすい。しかし、そんな世論の声に惑わされず、真夏の過密日程を冷静に「体力配分」できるかが、監督に求めらるチームマネジメント力。金メダルを目標にするチームの監督なら、絶対条件だ。


案の定、日本はトーナメントに入ってから失速。松井大輔選手が以前テレビ番組で、「南アフリカワールドカップでは、初戦で体力を使い切った」とコメントしていましたが、それほど「本番」での消耗は、想像を絶するものなのでしょう。


スペイン戦で全てを出し尽くした選手達は、メキシコ相手に3失点。三笘選手のゴールで一矢報いたものの、グループリーグとは真逆の戦いを強いられてしまう展開に。最後は本当に「気力」だけで戦っていた選手達には、拍手しかありませんよ。


「総力戦」とはよく言うものの、言葉だけでなく、実際に選手全員の力が必要な現代サッカー。ワールドカップや先日のユーロ、ACLでさえ、メンバーを固定して戦い続けるチームは少数派。上位を目指すチームなら、必ず多くの選手を入れ替えながら戦っていくもの。川崎の鬼木監督などは、戦力を落とすことなく緻密なメンバー交代を見せるなど、実に見事なチームマネジメントを見せていたACL。


理想は準決勝、決勝で、最高のパフォーマンスを発揮させられるのがベスト。予選グループからメンバーを固定して戦い、最後には失速してしまったロンドン五輪と、全く同じ失敗を繰り返してしまった森保監督。ベストメンバーも消耗してしまってはベストではない。そろそろ日本も「一戦必勝」から、6試合戦うためのサッカーへと、変わる時期に来ているのではないでしょうか。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6

名勝負度 6

満足度 6

余力度 4