久光製薬スプリングス vs 東レアローズ

結果：久光製薬スプリングス　３－２　東レアローズ

場所：東京体育館　観衆5200

昨年の優勝チームの久光製薬と、木村沙織選手が復帰した東レ。代表選手を多く抱える名門チーム同士の対決は、開幕戦からとてつもなくエキサイティングな試合となりました。

第一セットから逆転に次ぐ逆転と、試合は一気に白熱していきます。両チームの実力はまったくの互角。高いレベルでのラリーも続き、一瞬一瞬で流れるが変わる。試合終了の瞬間まで、どちらが勝つのかまったくわからない試合展開でした。

勝利目前まで迫っていた東レ。やはり木村選手の存在は大きいですね。ズバッと決めるよりも、チョンとコースに落とすテクニック。苦しい時に大いにチームを助けていました。ズバッと決めるのは迫田選手。彼女のバックアタックは、勢いや流れを引き寄せます。二人のコンビで、今シーズンは十分タイトルも狙えそうです。

一方、絶体絶命からの大逆転を果たした久光製薬。文句無しの活躍はやはりエースの長岡選手。サウスポーのスパイカーはスター性も抜群です。久光のエースから日本のエースになる日も近いのではないでしょうか。

時折ビジョンに映る中田久美監督の佇まいは、野球の落合監督を思い出すほど「名将」の雰囲気が漂っていました。試合後に、まるで優勝したかのように涙を流す久光の選手達。勝利を目前で逃してしまい、うなだれる東レの選手達。最高の試合を見せてくれた両チームの選手達に「ブラボー」と、拍手を送りたいです。

試合採点

ハッスル度　7

見応え度　7.5

名勝負度　8

満足度　8

実力伯仲度　8