日本 vs オーストラリア

結果：日本　２－１　オーストラリア

場所：テレビ観戦

来年のアジアカップの開催地はオーストラリア。当然優勝がノルマになってくるオーストラリアは、この試合に向けての本気度が感じられました。前半は完全にオーストラリアペース。日本はポゼッションですら上回れてしまう苦しい展開が続きました。

そこで手を打ってきたアギーレ監督。システムを４ー２ー３ー１に変更します。この試合の大きなポイントですね。後半頭からではなく、前半のうちに変更したこともミソのように思います。前ザッケローニ監督は、戦術変更によって試合の流れを変えたことは１度もありませんでした。アジアカップ決勝で見せた長友選手を一列上げる采配も、もとは今野選手に断られたことから来たものです。

代名詞の３ー４ー３も、機能せずじまい。これは監督の能力によるものも大きいですが、選手にも責任はあると思います。日本最高の選手達が、システムを変えると機能しなくなる。自分のクラブが３ー４ー３ならどうするのでしょうか。結局ワールドカップでは手詰まりになり、一度もやったことのないパワープレーをするはめに。

戦術理解度というよりも、戦術の重要性の低さを感じてしまいます。アギーレ監督の戦術変更によって、劇的に良くなった日本。「勝ちに行く」と言って勝利を手にしたアギーレ監督の評価は、急上昇しているのではないでしょうか。

ようやく日本に「采配」で勝たせてくれる監督が来てくれたことに嬉しく思いますが、真価が問われるのはやはりアジアカップですね。現実的なノルマはベスト４あたりか。個人的にはアジアカップよりもコパ・アメリカに出たほうが、よっぽど強化になると思うのですが・・・

試合採点

ハッスル度　5.5

見応え度　5.5

名勝負度　5.5

満足度　6

戦術効果度　7